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【動画】最速のNSRは乗りやすさも最高


1987年に初代モデルが登場したNSR250Rは、前記事で紹介した1988年型、そしてハイパワーに乗りやすさも加味した1989年型と1年ごとにフルモデルチェンジを繰り返した。その完成型ともいえるのが、1990年型として登場したMC21型NSR250Rだ。

エンジンは90度のバンク角を持つ2ストロークVツインと不変ながら、シリンダーやシリンダーヘッド、シリンダー、シリンダーヘッド、クランクケース、クランクシャフトなどの主要部を新設計とした。さらにエンジン回転数やアクセルの開度・操作速度、ギア段数の各要素を検知・演算し、吸気(空燃比)から点火・排気(時期)にいたるまで総合的にコンピュータ制御し、最適の燃焼力を得るマップ・コントロール方式のPGM-Ⅲを採用。クラス最強のエンジンパワーをいっそう引き上げるとともに、扱い易さも兼ね備えた出力特性を実現した。

1990年型NSR250R SP。専用のカラーリングに身を包むほか、乾式クラッチや減衰力調整機構付きの前後サス、マグネシウム製ホイールを装備する。

1990年型NSR250R SP。専用のカラーリングに身を包むほか、乾式クラッチや減衰力調整機構付きの前後サス、マグネシウム製ホイールを装備。

メインフレームは、新設計の縦長「目の字」構造(100×25mm)をもつアルミツインチューブ形式とされ、優れた作動特性をもつカートリッジ・タイプのフロントフォークや、高い剛性を確保しながら大容量の排気チャンバーを効率よくレイアウトできる「への字」形状のスイングアーム、ガルアームを採用。高い剛性感の中にも、しなやかさをあわせもつ優れた操縦性を実現している。

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スタンダードモデルのカラーリングはレッド、ブルーのほかレッド×ブラックもラインナップ。跳ね上がったテールカウル形状からいかにも前傾のキツいポジションを想像するが、実際はとてもコンパクトで足付き性も上々。またタンデムシートの下部にロック機構付きの大容量収納スペース(6.8L)が用意されるなど、ツーリング派のライダーからも支持を集めた。

そして1988年型で初設定され、1989年型でも人気となった「SP」は、1990年型でも設定された。標準モデルから1ヶ月遅れて発売され、2500台の限定で価格は71万9000円だった。

そして毎年のように飛躍的な性能向上を重ねた結果、NSR250Rはすでにほとんどのユーザーの技量では乗りこなせないような高性能車となってしまい、またレーサーレプリカ・ブームがゆるやかに収縮していくのに伴い、この後しばらくは年次ごとの小改良を受け生産されることとなる。

1991年型では、標準モデルとSPの中間的な位置づけとなる「SE」を設定。乾式クラッチや減衰力調整機構付きサスを備えたSEは、ストリートユーザーから歓迎され、以後の中心的なモデルとなっていく。

そしてSPは1990年型が2500台限定で販売されたあと、通称ペンタックス・カラーの1991年型、そして再びロスマンズ・カラーを身に纏った1992年型が1500台限定(73万円)で販売。さらに1992年型NSR250R SP フラッシュカラー・スペシャル(77万7000円)が900台の台数限定で設定された。

(text:Yoshiaki AOYAMA 青山義明、Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)