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【NOC12】いよいよレースデビュー!!(予選編)

マシンもレーシングスーツも完成し、いよいよレース本番を迎えた『#89ケンウッドモデューロN-ONE』。レーシングドライバー・水村リアのデビューレースです。

すでにお知らせしているとおり、今年のN-ONEオーナーズカップは全17戦が行われます。しかしマシン制作や他の仕事のスケジュールもあって、リアちゃんのデビューレースとなったのは第2戦ツインリンクもてぎ。

デビューレースに挑む水村リアちゃん。#15と#164はホンダアクセスの社内チームで、それぞれ飛河和樹さん、松本拓也さんがドライブする

暦の上ではすでに春なのだけど、3月初旬のもてぎはまだ真冬。気温はヒト桁前半と低く風は冷たい、そのうえスギ花粉が猛威を震うという悪コンディション。このレースがデビューとなる『#89ケンウッドモデューロN-ONE』と水村リアちゃんは、レース前日の3月11日に行われた専有練習走行にも参加し、コースとマシンに慣れるべく走行を重ねました。

スーパーGTやスーパーフォーミュラの国内トップカテゴリーが行われるツインリンクもてぎは、ストップ&ゴーが多いサーキットと言われています。しかしノーマルエンジン(しかもスピードリミッター有り)のN-ONE Modulo Xにとってはアップダウンも大きく、一度のミスが大きなタイムロスに繋がってしまう。ターボの効く回転域をいかにキープしつつ走るかが大事になってきます。

そして迎えた3月12日。いよいよN-ONEオーナーズカップ第2戦の予選&決勝が行われる日です。予選開始は朝8時35分と早く、リアちゃんは朝7時すぎにサーキットへ到着、レーシングスーツへ着替えて準備を行いました。

N-ONEオーナーズカップの予選時間はわずか20分。その間にもっとも良いタイムを記録しないといけません。なお同レースでは、予選と決勝のタイヤは同一のものを使用しなければならず、予選であまりタイヤを使いすぎるのもよくないのかもしれません。しかしまずは走り込むことが重要と、なるべく長い時間を走り続けることに。タイヤはコントロールしやすいと評判のブリヂストン・Playz PX-Cを、N-ONE Modulo Xの純正ホイールに装着して出走です。

そして予選タイムは3分0秒090。惜しくも3分を切れなかったが、予選トップとは約15秒の差がある。もちろんトップ集団は過去何年もN-ONEオーナーズカップに参戦してきた実力者たちで、マシン作りのノウハウも豊富。ナンバー付きのワンメイクレースとはいえ、その争いはシビアなのです。

予選順位は33位。最後方からのスタートとなるけれど、ひとつ前のマシンとの差は約1.4秒しかない。プロドライバーが争うモータースポーツでは、予選タイムのほうが決勝より速いというケースがほとんどですが、じつは走行経験が少ないアマチュアほど、決勝レース中のタイムのほうが予選より速いというケースはめずらしくない。それだけ走れば走っただけ上達するということです。

予選を終えたリアちゃんは、悔しそうというより困惑した表情でマシンを降りてきました。本格的なレーシングコースの広さや、予想以上にロールの大きなN-ONE Modulo Xの特性に、ちょっと”攻めきれていない”のかもしれません。それでも予選が終わってからも、コース図を眺めながらイメージ作りに余念がない様子は、もう「元レースクイーン」や「Moduloスマイル」の水村リアちゃんではなく、ドライバーとしての佇まいを感じさせてくれました。

そして同日午後13時40分、いよいよ決勝レースがスタートします!

(photo:Kiyoshi WADA 和田清志)

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