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【S耐】決勝で強いModulo CIVIC TCR、2戦連続1-2!(1)

2017年4月初旬に開幕したスーパー耐久シリーズ。第2戦は舞台をスポーツランドSUGOに移して開催された。菅生周辺ではまだ桜が咲いている姿も見られるくらい春を感じさせたが、TCRクラスの決勝が開催された4月30日(日)は初夏を思わせるような青空が広がり、絶好のコンディションでレースが行われた。

開幕戦とは異なり、第2戦では4月29日(土)ST-4とST-5の両クラスとなるグループ2の決勝が行われ、ST-X、ST-TCR、ST-1、ST-2、ST-3の各クラスによるグループ1の決勝が翌4月30日に開催となった。

今回よりST-R改めST-TCRとなった同クラスの参戦台数は前戦と変わらず4台。97号車と98号車のModulo Civic TCRと、19号車と45号車のアウディRS3 LMS。予選では、レースウィークが始まる前の水曜日からSUGO入りし、テストを重ねた2台のRS3が好調ぶりを見せつけ、45号車がクラストップ(総合9位)さらに19号車がクラス2位(総合10位)。

対するModulo Civic TCRは97号車がクラス3位(総合14位)そして98号車はクラス4位(総合17位)とやや苦戦している印象。ただし予選結果に影響しないCドライバーは好タイムで走行しているということもあり、決勝での巻き返しが期待された。

 

97号車Modulo Civic TCRのステアリングを握るのは、開幕戦と同じく伊藤真一選手、海老澤紳一選手、中野信治選手の3名。いっぽうの98号車も黒澤琢弥選手、石川京侍選手、加藤寛規選手と同じ顔ぶれ。レースウィーク中は食事を一緒にとるなどチーム全体でコミュニケーションを重ね、さらにマシンセッティングの好みやドライビングスタイルも似ているとあって、ピット内は非常にリラックスして和やかなムードが漂う。そして決勝を迎えたグリッド上では、お互いの健闘を誓うとともに、ロングスティントには自信を持っている様子が伺えた。

決勝レースは定刻どおり14時にスタート。開幕戦では200分だったが、今回は3時間の耐久レースとなる。97号車は3人のドライバーがほぼイーブンで走る作戦を基本線に、状況に合わせて様々な戦略をとるべく、2名のドライバーもすぐに交替できる体制でスタンバイ。スタートドライバーは伊藤真一選手と石川京侍選手が担当した。

Modulo CIVIC TCRは欧州仕様のシビック・タイプRをベースとしているため左ハンドル。トランスミッションはパドルシフトだ

後編はこちら! 【S耐】決勝で強いModulo CIVIC TCR、2戦連続1-2!(2)

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)