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【リア’s レポート】SUPER GT Rd.7(タイ)予選1

国内モータースポーツのシーズンはいよいよ終盤。多忙だった夏も過ぎ少しひんやりとしてきた日本とは裏腹に、10月も変わらない暑さのタイにて、今年もSUPER GTシリーズ戦唯一の海外戦である第7戦が開催されました。

チャーン・インターナショナル・サーキットへの搬入日となる10月6日の金曜日から、日本の多くのSUPER GTファンの姿も見られ、海外戦ならではのチームやドライバー、パドックの雰囲気を楽しんでいました。

今年で4回目の開催となるタイ・ラウンドですが、今年は今までとは少し違う様子…。 本来10月は雨季であるはずのタイですが、幸いなことに過去3年間はレースウィーク中に雨に見舞われることはありませんでした。しかし、今年のレースウィークのブリーラム市内の天気予報は雨。もっともタイでの雨はすぐに止むスコールが多く、金曜日も良いお天気に恵まれたため、週末の雨もさほど心配されてはいない様子でした。

チャーン・インターナショナルサーキットは、全長4.5kmながら高低差がほとんどないレイアウト。ピット上に設置されたグランドスタンドからコース全体がほぼ見渡せるという、レースの全体を傍観する事ができる「観戦friendly」なサーキットです。過去のレース戦績から、ブリヂストン以外のタイヤメーカーが強い印象があるサーキットで、今年はどんな66周のドラマが待ち受けるのか!? チャンピオンシップも白熱する第7戦は、今年も国内外から大注目の一戦となりました。

10月7日(土)の朝、ブリーラム市内上空を覆う分厚い雲。お昼すぎにサーキットは突然の大雨に見舞われました。高低差のないコースは水はけが悪く、コース上に川ができてしまう箇所も見受けられ、安全のためSUPER GT最初の公式練習は10分遅れてスタート。

開催4年目にして初めてウェット宣言のもとセッションが開始され、Moduloサポートチームの#64 EPSON Modulo NSX-GTは松浦孝亮選手、#100 RAYBRIG NSX-GTは山本尚貴選手が走行を開始しました。

しばらくするとレコードラインが乾き始め、次々とマシンがピットイン。スリックタイヤへ履き替えます。路面が完全にドライになると、#100 RAYBRIG NSX-GTの伊沢拓也選手がトップタイムを更新。その後、38号車がコース上クラッシュし赤旗が提示された事によってセッションが一時中断されましたが、再開後に#17 KEIHIN NSX-GTがトップタイムを叩き出し、各チーム僅差でセッションを終える事となりました。

最終的に#64 EPSON Modulo NSX-GTは13番手、#100 RAYBRIG NSX-GTは12番手のタイムを記録し、相変わらず先の読めない天候に悩まされつつ、最終調整を進めました。

(TEXT:Leah MIZUMURA 水村リア)