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【リア’s レポート】SUPER GT Rd.7(タイ)決勝2


乾き始めた路面に合わせ、早めにウェットタイヤからドライタイヤへと交換し2ストップ作戦をとるか。あるいはウェットタイヤでの走行時間を引っ張り、後半のドライタイヤでの走行時間を長くとる1ストップ作戦とするか。各チームの思惑が交錯するなか、#64 EPSON Modulo NSX-GTはスタート時に装着したウェットタイヤのまま、好ペースをキープしつつ走行を重ねていきました。

他チームが続々とタイヤ交換のためピットインする中、最後まで走行を続けたのは#64 EPSON Modulo NSX-GTと#8 ARTA NSX-GTの2台。ベルトラン・バゲット選手はチームと相談のもと、さらに周回を続ける計画でしたが、フロントボンネットが浮いてきてしまうというトラブルが発生してしまいます。

そのため、計画より数周早い24周目にピットイン。ドライタイヤへの交換と、松浦孝亮選手へのドライバー交代を行いました。直後、早い周でタイヤ交換のみを済ませたチームがドライバー交代のルーティンであるピットインを開始。#100 RAYBRIG NSX-GTも28周目にピットへ入り、山本尚貴選手へとドライバーチェンジを行います。

#64 EPSON Modulo NSX-GTの松浦選手はピット作業を終え13番手でコースに復帰すると、その後はベストラップを更新しながら前をいくライバルをパス。8番手までポジションアップに成功します。同じく#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴選手も9番手までポジションアップすると、8番手争いを2台で繰り広げるシーンが見られました。レース終盤のバトルを制したのは#100 RAYBRIG NSX-GTでした。

レースも残り3周となり、これで決まりかと思われたレース展開にまさかの出来事が。表彰台圏内を走る12号車が車両トラブルによりコース上でストップしてしまい、リタイアを余技なくされてしまいます。それによって#17 KEIHIN NSX-GTが表彰台圏内に浮上。レクサス勢2台に続く3位表彰台をNSX-GTが獲得しました。

 

#64 EPSON Modulo NSX-GTは8位でチェッカーを受け、貴重なポイントを獲得。優勝を飾った前戦の鈴鹿1000kmに比べれば残念なリザルトであるだけに、チームには充実感と悔しさが同居します。

 

「最終戦のもてぎは気温も路面温度も低く、このタイとは真逆のコンディションになります。決して得意な環境とは言えませんが、このコンディションは苦手であれなら得意…とは言っていられないので、チーム一丸となって最終戦でもう一度表彰台のてっぺんに立ちたいです」と、松浦選手は強い意気込みを語ってくれました。

 

「最終戦は全チームがウェイトハンデ無しになる、ガチンコのレース。レクサス勢は速いし、日産勢もシリーズ戦を重ねるなかで速くなってきているはずなので、厳しいレースになると思いますが、チームの総合力で良い結果に繋げられるよう準備をしていきたいと思います」13番手からチームの底力を見せ、7番手でチェッカーを受けた#100 RAYBRIG NSX-GTの伊沢選手は、最終戦へ向けて改めて意欲を見せてくれました。

今年で4回目の大会開催となったチャーン・インターナショナル・サーキット。プミポン前国王の葬儀を控え、華々しいセレモニーは自粛となるなど独特の雰囲気も漂う今回のレースではありましたが、SUPER GTだけでなく併催のサポートレースも含め、タイにおけるモータースポーツの盛り上がりを感じることができました。

いよいよ次戦はSUPER GTシリーズ最終戦。伊沢選手のコメントにあったように、全チームのウェイトがゼロになり、チームそれぞれの純粋な「強さ」が競われる一戦となります。Moduloサポートチームの#64 EPSON Modulo NSX-GTと#100 RAYBRIG NSX-GTを筆頭に、ホンダ勢が活躍する最終戦となるよう、ぜひツインリンクもてぎへお越しください!

 

2017 SUPER GT 第7戦(チャーン・インターナショナル・サーキット)決勝結果
1位 #37 KeePer TOM’S LC500 平川亮/N.キャシディ
2位 #6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋和也/A.カルダレッリ
3位 #17 KEIHIN NSX-GT 塚越広大/小暮卓史
4位 #38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明
5位 #36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/J.ロシター
6位 #1 DENSO KOBELCO SARD LC500 H.コバライネン/平手晃平
7位 #100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴/伊沢拓也
8位 #64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮
11位 #8 ARTA NSX-GT 野尻智紀/小林崇志
13位 #16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐

(TEXT:Leah MIZUMURA 水村リア)