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【TAS18】2列シートのジェイドRSはハイブリッドも存在!

東京オートサロン2018のホンダ・ブースでは数々の車両が展示されたが、大きな発表はなかったものの注目したい1台が「ジェイドRS」だ。

2015年に登場したジェイドは、2列めシートがV字状にスライドする独特のレイアウトを持つ3列シートミニバン。立体駐車場にも入る低ルーフの6人乗りモデルという、かつてのストリームや先代オデッセイとも近いコンセプトで開発された車両だが、販売面では苦しい状況が続いていた。そこで今回、大規模なテコ入れとしてオーソドックスな2列シートを持つモデルを追加。既存の3列シート仕様と併売することとなる。

こちらはホンダアクセス製の純正アクセサリーを装着した車両。Moduloサスペンションの装着により約15mmローダウンされているほか、外観ではフロントのブラッククロームガーニッシュ、ロアバンパーモール、ルーフスポイラーが装着されている。ホイールの”踏ん張り感”も特長的だ

今回展示されたのは。5月に発売予定という「ジェイドRS」の純正アクセサリー装着車(オレンジ)と、標準車両(ホワイト)の2台。価格はもちろん、車両スペックなど細かい仕様も発表されていないが、どちらも室内は通常の2列シート仕様となっている。

このあたりが少しわかりづらいのだが、今回のマイナーチェンジにおいて「RS」はパワートレインの違いを示すのではなく、シート配列つまり乗員の違いを表すグレード名になる。従来は1.5リッター×ハイブリッドのを搭載する標準車に対し、1.5リッター直噴ターボ搭載車がジェイドRSという位置付けだったが、今回は「RS=2列シート」となるようだ。

その証拠に、ホワイトの車両は「RS」の文字をグリルに備えつつ、フェンダーにはHYBRIDのエンブレムも装着されていた。正式車名は「ジェイド・ハイブリッドRS」となるとのこと。つまりハイブリッドのみ3列と2列(ハイブリッドRS)が用意され、1.5リッター直噴ターボを搭載する従来の「ジェイドRS」は、2列シート5人乗り仕様に一本化される。

2列シート化するにあたっては、従来の3列目を取り払っただけでなく、シート位置や形状も完全再設計。そのため2列目の居住区間は余裕あるスペースを確保しており、車体寸法が近いシビック・セダンと比較しても足元スペースはジェイドRSの方が余裕があるという。

左右ウィンドウを直立気味のデザインとしたことで頭上空間の広さには定評のあったジェイドだけに、ファミリーユースを考えると後席空間の拡大は待望の進化と言えそうだ。

スポーティなフォルムと走りを備える「3列シートミニバン」だけでなく、「2列シートのステーションワゴン」という新たな魅力も与えられた新型ジェイド。デビューが予想される新緑の季節にアウトドアを楽しむには、ピッタリの相棒と言えるかもしれない。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)