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ホンダ八郷社長も訪れたロングビーチGPでロッシが圧勝!


インディカー・シリーズ第3戦は伝統のロングビーチ・グランプリ(GP)。ロサンゼルス近郊の都市部を利用して行われるストリート・レースで、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が今季初勝利、自身のキャリア3勝目を挙げた。

ロッシ(26歳)は今年がインディカーは3年目。才能を開花させる可能性は昨シーズンから予感させていたが、ロングビーチでの予選で、2位にコンマ3秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得した。競争の激しさが凄まじいインディカー・シリーズでこれだけの差が生まれるのは珍しい。予選2位以下は依然として激戦で、4人がコンマ3秒以内にひしめいていた。ロッシだけが頭ひとつ抜け出す速さを予選で見せていたということだ。

レースでも同じ速さを維持できるか? その疑問にロッシは文句のつけようがない答えを出した。ポールポジションからスタートし、ライバルたちに一度もアタックのチャンスを与えることなく逃げ切った。4回あったリスタートでも後続を悠々と突き放してターン1へと到達し、そこからは差をグングン広げて行った。

トップを走る#27 アレクサンダー・ロッシを、#12 ウィル・パワーが追う

2番手でロッシを追ったのは、2014年チャンピオンのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、4回チャンピオンに輝いているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)という錚々たる顔触れだったが、彼らをもってしてもロッシの攻略はならなかった。

ロッシの初勝利はデビュー・イヤーのインディアナポリス500だった。第100回目と開催いう記念すべき年に、奇跡的な燃費作戦を成功させての優勝だった。2勝目は昨シーズン終盤にニューヨーク州のワトキンス・グレン・インターナショナルで、今回と同じポール・トゥ・ウィンの圧勝で飾られた。

“ザ・グレン”と呼ばれる同地は、F1GPが長年開催された伝統あるコースであると同時に、勇敢なドライビングが求められる高速ロードコースで、優勝してドライバーの得る喜びは大きい。しかも”ザ・グレン”でのレースは今年からカレンダーに載っておらず、再びレースが行われるまでには時間がかかりそう。ロッシは絶妙のタイミングで勝利を記録したということだ。

そして今回、彼はアメリカで最も歴史のあるストリート・レース、インディ500の次にスケールの大きいロングビーチで3勝目を挙げた。ロッシはカリフォルニア出身ということもあって(距離にして400マイルも離れているが)、地元での初勝利でもあった。

ポール・トゥ・ウィンを飾ったアレクサンダー・ロッシ(中央)。2位はウィル・パワー(左)で、3位にはエド・ジョーンズが入った

「今週末のマシンの仕上がり具合は最高だった。アンドレッティ・オートスポートというチームの力があっての優勝だ。家族や友人がたくさん応援に来ていたので、彼らの前で勝てたのも嬉しい。ホームタウンからは少し遠いけれど、ロングビーチは地元カリフォルニア州でもあるし、今回はホームレースとして感じながら戦うことができ、優勝できて最高の気分だ。ホンダ・エンジンはパワーレンジが広くドライバビリティが高い。それが長いストレートへと続くヘアピン立ち上がりで僕らのアドバンテージになっていた」とロッシは語った。

ホンダの八郷隆弘代表取締役社長は、初めてのロングビーチ観戦でロッシの圧勝を目撃し、ビクトリーレーンで勝利をロッシたちと共に祝った。

「八郷隆弘社長が見ている前でのポールポジションからの優勝、表彰台の3人のうちの2人がホンダ・ドライバーだったということには、とても大きな意味があると思う。長年のサポートに感謝しているし、今もハードワークを続けてくれているホンダのスタッフと戦えることを僕は光栄に感じている」

優勝セレモニー後のインタビューで、アレクサンダー・ロッシは感激して語った。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨選手は一時は7位を走るも、アクシデントもあり21位でフィニッシュ

開幕からの2戦を連続して3位表彰台に立ち、今回は優勝。3レースで表彰台に上っているロッシは一躍シリーズのポイントリーダーに躍り出た。このままチャンピオンまで突っ走りそうな勢いが今の彼にはある。

(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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