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インディカー第13戦ミッドオハイオはA.ロッシが完全制覇


アメリカ東部のオハイオ州コロンバスといえば、ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)=北米におけるホンダの生産工場があるエリアだ。そんな街の北、60マイルほどにあるミッドオハイオ・スポーツカー・コースは、1962年にオープンした歴史あるサーキットで、そのテクニカルなレイアウトなどから人気が高い。

前述のようにホンダの生産工場が稼働し始めてからは、『ホンダ・オブ・アメリカの地元』であり、ホンダがスポンサーになってのインディカー・レースが開催されている。近年ではホンダ車を使ったレーシングスクールも運営されているなど、ホンダ色の強いサーキットだ。

そんなホンダゆかりのコースで開催された、インディカー・シリーズ第13戦ミッドオハイオ。ホンダ・インディ200・アット・ミッドオハイオと名付けられたレースは、快晴の下で行われた。その予選でポールポジションを獲得したのは、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)である。

使用エンジンはもちろんホンダ。ソフトタイヤの寿命が1周と短いと悩んでいた彼らは、『それなら1周だけのアタックで勝負すればいい』と開き直り、これを大成功させた。ドライバーのロッシが見事な集中力を発揮し、ミスのない1ラップを完成させたからこそのポールポジション獲得だった。

「シリーズで最も難しいとも言われるロードコースでのポールポジション獲得には、喜びの波が押し寄せてきた」

と、無口なロッシらしからぬ言葉も飛び出した。それぐらい達成感があったということだ。

そして、レースでのロッシが、予選以上に強かった。予選2位だった強敵ウィル・パワーに対し、アタックのチャンスを与えないだけのリードをスタートからのハード・プッシュで築き上げ、燃費セーブも巧みにこなして周回を重ねた。

『90周のレースは、2回のピットストップでは全開走行のまま走り切るのは難しい』との前評判を跳ね返し、2ストップ作戦でのブッチギリ優勝を果たした。

3ストップを最も成功させたのは、予選5位だったロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だった。こちらも同じくホンダエンジン・ユーザーだが、ロッシは12秒以上の差をつけてチェッカーフラッグを受けた。

200秒あるプッシュトゥパスも半分以上の120秒以上残しての優勝。1ランク上の強さを誇示しての今シーズン2勝目、キャリア4勝目となった。

ロッシは初勝利が第100回インディ500で、2勝目は去年がインディカーのレース開催は今後当分は行われないであろうワトキンス・グレン・インターナショナル(F1アメリカGPの舞台でもあった東の名門コース)。3勝目が今年のロングビーチで、こちらも元F1アメリカGPだったイベントと、4勝全部を歴史あるサーキットやイベントで挙げている。

ミッドオハイオで通算5勝の実績を誇るスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、さすがのレースっぷりを見せ、9番手スタートながら5位フィニッシュ。ポイントランキング1位をキープしている。

しかしロッシが昨年度チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)を抜いてポイント2番手に浮上し、ディクソンとの差は46点。1レース分以下にまで縮まった。

残るは超高速オーバルのポコノ、ショートオーバルのゲートウェイ、フラットな高速ロードコースのポートランド、アップ&ダウンの激しいロードコースのソノマという4戦となった。

「ミッドオハイオを迎えるにあたり、”最終戦までの5レース、全部勝つ!”という目標をチームで立てた。今週、その目標を達成できた。この調子で最後まで行きたい」

そんな超強気なコメントをしたロッシだが、今回のミッドオハイオで彼が見せた走りは、最終5レース全勝宣言も達成可能なのでは?と考えられるぐらいに、インパクトの強い勝ちっぷりだった。

(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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