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タイのソンクラー大学が「学生フォーミュラ」に挑む(1)


9月5日(水)、静岡県にあるエコパ(小笠山総合運動公園)では、今回で16回を数える「全日本学生フォーミュラ大会」がスタートした。当初は9月4日から開催となる予定であったが、台風21号の接近を受けて、4日に開催するスケジュールが変更になった。

5日の天候は朝まで雨が残っていたものの、その後は急速に天候が回復し、好天の一日となった。各チームは、車検やプレゼンテーションなど静的審査と呼ばれるプログラムをこなすため早朝から会場入りをしていた。

そんななか、本誌ホンダスタイルが注目しているのは海外からの参加となる「プリンス・オブ・ソンクラー大学」チーム。タイ王国南部にある名門大学だが、じつは同大学には初代NSXの元テストドライバーであり、その後はホンダアクセスにてModuloブランドの走りを磨き上げた、玉村 誠氏が技術的アドバイザーとして協力している。

昨年に引き続き、今年もこの日本大会に出場しているプリンス・オブ・ソンクラー大学は、すでに月曜から会場入りし、各種準備を進めていた。今年で4度目の参戦となるソンクラー大学は、昨年はエントリーギリギリのタイミングでの参戦だったため、そのゼッケンは98だったが、今回は昨年の実績で44のゼッケンをつけている(各チームのゼッケンは前年度の成績を表している)。

今年のマシンは、昨年に比べねじれや曲げに対しての剛性の適正化と軽量化を進めるフレーム設計としている。また、エンジンも昨年のスズキ製650cc2気筒から、今回はカワサキ製650cc2気筒エンジンに換装。さらに低速から立ち上がるターボを追加しているという。

ウィークの初日は、静的審査を受けることとなる。マシンは車検を通過させることとなるが、その車検で数点指摘される部分があり、その改修に時間がかかってしまった。そのため最後は出張車検で、この指摘ポイントの確認を受け、無事に車検通過。しかし車検の受付時間は過ぎていたため、この日は車検通過とコスト審査のみで終了。その後はチルト検査や騒音検査が続くが、その検査は翌日に繰り越すこととなった。

そのほかにも静的審査がいくつか行われ、ソンクラー大学のプレゼンテーションもこの日の午前に予定されていた。プレゼンテーションは、学生のプレゼン能力を評価するもので、学生が車両の製造と販売を含むビジネスプランを提案するというシチュエーションで審査員にプレゼンテーションする。

ソンクラー大学のジン・ヴォンくんとカウ・タンさんがこのプレゼンテーションを担当。2人の絶妙なコンビネーションでの10分間のプレゼンテーションは、少し競技面と販売営業戦略のところが明確になっていない部分を指摘されたものの、洗練されたパワーポイントには、「美しい出来だ」と審査員から好評価をもらっていた。

ソンクラー大学は、6日に動的審査と呼ばれる走行競技、スキッドパッド、そしてオートクロスに向けて、練習走行を開始する予定だ。

(photo&text:Yoshiaki AOYAMA 青山義明)