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タイのソンクラー大学が「学生フォーミュラ」に挑む(3)

第16回目を数える全日本学生フォーミュラ大会も4日目を迎えた。今大会は初日に強い台風の影響を受けたためスケジュールの大幅な変更をせざるを得なくなったが、その後も天候の急激な変化もあり、天気に大きく左右される大会となっている。

この大会4日目も、前日までの天気予報は雨だったが、実際には夕立のような土砂降りに朝と昼に一度ずつ見舞われたものの、それ以外は陽も差すほどの回復ぶりを見せ、出走のタイミングによってタイムが大きく変わるということで、アクセラレーショ、スキッドパッド、そしてオートクロスをこなさなければいけない学生たちにとっても大変な一日となった。

タイ王国のなかでも有数の難関大学として知られるプリンス・オブ・ソンクラー大学。テクニカルアドバイザーとして参画する玉村 誠さん(中央)も、彼らの意欲はすばらしいとコメント

本誌ホンダスタイルが今回注目している、タイ王国の「Prince of Songkla University(プリンス・オブ・ソンクラー大学)」チームは、前日のうちにオートクロスまでを終了。オートクロスのタイムは61秒056で、22番手のタイムとなり、この後に続くエンデュランス競技は、グループAの11番出走(最終日の9月8日の午前中)と決まった。

そのため、チームは、車両のアライメントの取り直しや、ブレーキまわりの再チェックを行い、翌日のエンデュランス審査(コースを約20Km走行し、走行性能、耐久性を競うもの)に向けた準備を進めた。また、用意されたプラクティスエリアで練習走行も重ね、本番に向けて準備に余念がない。

この日は、当初予定されていた37台のエンデュランス審査が終了時刻の夕方5時半までに終わらなかったため、この日走行できなかったチームがウィーク最終日となる8日の走行に組み入れられることとなった。スケジュール自体がタイトなため、恒例となっている表彰式などは、今大会では会場で行わないことが決定している。

(photo&text:Yoshiaki AOYAMA 青山義明)