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「カッコインテグラ」から30年、オハイオ州立大学がマイケル・J・フォックス財団とホンダの歩行アシスト機器を研究


ホンダとマイケル・J・フォックスのつながりといえば、1989年に登場したインテグラのCMを思い浮かべる人も多いだろう。日本でも大ヒットとなった映画「バック トゥ・ザ フューチャー」に出演した人気俳優が、『カッコインテグラ』というフレーズとともに登場するCMは、30年が経過した今も語り継がれている。

そんなマイケル・J・フォックスとホンダの名前が再び接近し、ホンダの北米における生産拠点であるオハイオを舞台として新たな展開を見せそうだ。

マイケル・J・フォックスがCMに出演した2代目インテグラ

マイケル・J・フォックスは1998年にパーキンソン病を患っていることを公表し、その後2007年には自らの名を冠したマイケルJ.フォックス・パーキンソン病研究財団(MJFF)を設立。同病の研究助成活動をバックアップするべくチャリティ活動を積極的に行っている。

そのMJFFは、ホンダの北米における拠点のひとつであるオハイオのオハイオ州立大学(OSU)に助成金を授与し、パーキンソン病の人々を助けるためにホンダのウォーキングアシストデバイスがもたらす可能性について共同研究を行うとのこと。

Honda Walking Assist Device

パーキンソン病を患った多くの人にとって、歩行およびバランスは大きな問題になる。しかし現状、これらの課題を完全に軽減する治療選択肢はほとんどないとのこと。そこでホンダが開発してきたウォーキングアシストデバイスが、どのように同病と戦う人を支援することができるかを研究していくそう。

ホンダは1999年からウォーキングアシスト装置の開発をスタート。けがや病気などで歩行が不自由になったり、加齢などによって脚力が低下した方々の歩行の改善を支援する機器として開発されてきた。

今後2019年初頭より、オハイオ州立大学・健康リハビリテーション科学部において同装置がパーキンソン病患者にもたらす効果について研究を開始するという。

Honda Walking Assist Device

以前より、同装置はシカゴのリハビリテーション専門病院であるリハビリテーション・インスティテュート・オブ・シカゴ(RIC)において研究が重ねられていたが、今回のオハイオ州立大学による研究とあわせ、ホンダのウォーキングアシストデバイスの活躍するフィールドがさらに拡大することを期待したい。

【ホンダのウォーキングアシストデバイスについて】

ホンダは、より多くの人に移動する喜びを提案するために、1999年から歩行アシストの研究を開始。ASIMOの開発で培った人の歩行研究の蓄積をベースとして、歩行時の股関節角度センサーの情報をもとに制御コンピューターがモーターを駆動する協調制御技術※を採用し、左右の足の振りだしと蹴りだしのタイミングの対称性を改善するとともに、歩幅の拡大を促し、より楽な歩行を可能とした。

また、ホンダ独自開発の薄型モーターと制御システムや、シンプルなベルト着用式の採用などで、小型軽量化を図り、装着時の負担を軽減するとともにさまざまな体格の方に使用していただくことを可能としている。

日本においては、当初より医療法人や企業、研究機関と共に歩行アシストの研究を進め、歩行訓練者や理学療法士、医師および研究者から、歩行訓練者のリハビリテーションにおける歩行アシストの有効性や適合性について一定の効果を認めるフィードバックを得ている。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)