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アメリカンモータースポーツの聖地デイトナに、数々の歴史が見られるミュージアムが誕生!

セブリング12時間の後、次週のインディカー・シリーズ第2戦を待つ間にデイトナビーチまで北上、モータースポーツ・ホール・オブ・フェイム・オブ・アメリカに行ってきた。

以前はデトロイトにあったものが、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイの敷地内に引っ越してきたのだ。

デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのグランドスタンドの横、コースでいうとターン4出口の辺りにホールオブフェイム・オブ・モータースポーツはある

館内に入ると、様々なカテゴリーのマシンが並べられていた。それもかなりの数。4輪がメインだが、飛行機やバイクも展示されていた。訪れたのは水曜日の午後3時だったが、かなりの人が館内にいた。

ストックカーやツーリングカーは凄いラインナップ。冒頭の写真は手前からデイル・アーンハートのポンティアック(一緒に7回タイトルを獲得したリチャード・チルドレス・レーシングのシボレーではなく、その前に乗っていたロッド・オスターランド・レーシングのポンティアック)、AJ・フォイトの乗ったシボレー・カマロ。

そしてニール・ボネットのフォード=チームはウッド・ブラザーズ。ダレル・ウォルトリップのシボレー=ジュニア・ジョンソン&アソシエイツ。ジェフ・ゴードンのシボレー=ヘンドリック・モータースポーツの各マシンが展示されていた。

入ってすぐのところに、トライアンフ・スピットファイアが展示されていた。スポークがグリーンのホイールと、揃いの色に塗られた風防で、いい雰囲気が醸し出されている。GTカー、スポーツカーの世界で活躍したグループ44のマシンだ。

デイトナビーチとその北のオーモンドビーチがランドスピードレコード樹立の舞台だった。このマシンは1900年代のもの

デイトナといえば30度バンクのスピードウェイ……だが、ストックカー以前の”デイトナ・ビーチ”は、最高速トライアルのメッカだった。その時代の風景を再現した展示も館内にはあって、アメリカの自動車の歴史、モータースポーツの歴史の奥深さを感じさせてくれる。

2008年のインディ500の優勝マシン。スコット・ディクソン/ ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングのGフォース/ホンダ

色々なカテゴリーのレーシング・スーツやヘルメットなどの展示も多く、解説を読みながら全部を真面目に見て回ったら、2時間や3時間はすぐに経ってしまうと思った。

レーシングスーツやヘルメットのコレクションも凄い。スポーツカーのレーシングスーツはボブ・トゥリアスとマーク・ダナヒューのもの(写真の左側)、オープンホイールのスーツはマリオ・アンドレッティとボビー・アンサーの着ていたもの(写真の右側)。ヘルメットは上記のスーツとは異なるドライバーのものが展示されていた。

順路に従って行くと、最後の方にはストックカーからモーターサイクルまで様々な映像を繋ぎ合わせたビデオを見せてくれるシアターまである。

今年殿堂入りした一人、ダリオ・フランキッティを紹介する展示。スーツ、ヘルメット、インディ500の表彰台での写真など

MOTORSPORTS HALL OF FAME OF AMERICA
www.mshf.com

お近くにお出かけの際は、是非どうぞ。

(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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