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【動画】伝説の始まり、最速のハチハチ

それまでヤマハTZR250の人気に押されていたホンダが、1986年に発表したNSR250Rはまさに起死回生の1台となった。250ccクラスにおける人気の主流は完全にNSRへと移り、SP250を始めとするレースでの速さも重なって、NSR250Rの人気は不動のものとなった。そして「NSR=最速」のイメージを決定づけたのが、1988年型NSR250Rだ。

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1988年型NSR250Rが登場したのは、1987年11月のこと。当初はブルーおよびレッドという2色がラインナップされていたが、1988年3月に新グレードの「SP」が追加された。標準車とのもっとも大きな違いは、量産市販二輪車としては世界初となるマグネシウムホイールが装備されたところ。素材のもつ軽量さを活かすため、新たに高耐蝕性マグネシウム合金や、高密度を得るダイキャスト製法を日本軽金属との共同開発しており、前・後輪で約1.5キロの軽量化を達成。バネ下重量の軽減による路面追随性の向上と共に、慣性マスの集中化をいっそう高めている。

外装には、当時の世界グランプリにおいてワークスチームのメインスポンサーだったロスマンズのカラーリングを採用。販売台数は3000台、車両価格は標準モデルが57万9000円、SPが66万円であった。

(text:Yoshiaki AOYAMA 青山義明)