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700kmの試乗で「ホンダセンシング」の実力を確認(1)

縦にも横にも開閉する「わくわくゲート」と、ダウンサイジング指向の1.5リッターVTECターボエンジンといったメカニズムに凝った車体を眺めているだけで、いかにも「ホンダらしいミニバン」といった雰囲気を感じます。そんなステップワゴンに試乗しました。

今さらながら試乗したテーマは「ホンダセンシングの使い勝手を確認する」こと。自動運転技術について各社が競っている中で、ホンダセンシングの機能である「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」や「LKAS(車線維持支援システム)」がどのような振る舞いをするのかを、じっくりと体験することで、ホンダの自動運転技術が目指しているものが感じられるのではないかと思ったのです。
   

指定した速度をキープしながら、先行車に追いついたときは速度を合わせて追従するACCと、白線などを認識してドライバーのステアリング操作を補助するLKASが同時に働いている状態は、速度コントロールと操舵をクルマが行なっている状態といえますから(あくまで操作の補助なのでステアリングから手を離すことはできませんが)、自動運転技術を体感できるはず。

ミリ波レーダーを用いたACCの作動速度域は約30~100km/h、単眼カメラを使うLKASは約65~100km/hとなっています。つまり、現時点では両方を同時に作動させるためには渋滞していない高速道路しかありません。ちょうど、新東名を中心に往復700km以上を走る予定があったので、これ幸いにとホンダセンシング付きのステップワゴンを乗り出しました。

基本的にインターチェンジやジャンクション以外はホンダセンシングを使って走り続けることを条件に、新東名を端から端まで走行します。果たして、ホンダセンシングの自動運転技術は、どのような印象を与えてくれるのでしょうか。

(photo&text:Shinya YAMAMOTO 山本晋也)