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【LA17】Siクーペこそ「等身大シビック」だ!

2017年11月下旬に開催されたロサンゼルス・オートショー。残念ながらホンダ・ブースでは新型車の発表はなかったけれど、タイプRを含む新型シビック・ファミリーやクラリティ、アコードといった車種が並べられ、多くの注目を集めていた。そんななか、ブース入り口に飾られたのが、グリーンのボディカラーも眩しい「シビックSiクーペ」である。

シビックSiは2017年モデルから設定されたスポーツグレードで、セダンのほか北米専売車種であるクーペにも設定される。エンジンは205HPの1.5リッター・ターボで、トランスミッションは6速MTのみ。エクステリアは専用の前後バンパーがスポーツタイプとなるほか、ブラックアウトされたグリルや専用リアスポイラーも装着される。

インテリアはSiのロゴが入った、ヘッドレスト一体型の専用シートを装着。標準装備となる7インチのディスプレイオーディオはApple Car Payに対応し、計450Wの10スピーカー・システムはサブウーファーも備わる。車両価格は2万4100ドル(約272万円)から。

 

なお、この印象的なボディカラーは、Energy Green(エナジーグリーン)というシビッククーペの専用色。昨年の同ロサンゼルス・オートショーでシビックSiが発表された際も、標準クーペのイメージカラーとして車両が展示されていた。

シビックといえば、かつてRS、その後はSiやSiRなど、タイプR以前にもスポーツグレードが存在した。それらの名称は日本仕様のシビックでは姿を消してしまったが、こうして北米では代々「Si」の名称が受け継がれていることは嬉しいような寂しいような。

現在のところ、日本仕様のシビックはセダンが国内生産、ハッチバックは英国からの輸入となっていて、SiクーペはもちろんSiセダンも国内市場へ導入される可能性は少ないだろう。しかし四半世紀前には北米からシビッククーペを輸入販売した実績もあるし、台数限定でも販売してほしい!という声は少なくないと思うんだけど……

(PHOTO&TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)