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【動画】2020年インディカー最終戦、佐藤琢磨選手は10位でフィニッシュ。年間ランキングは自己最高の7位で終える

2020年10月25日、フロリダ州セントピーターズバーグの市街地コースにおいて、、2020年インディカー・シリーズ最終戦の決勝レースが行われた。No.30 パナソニック/Mi-Jack ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨選手は、予選13番手からスタートし、10位でチェッカーフラッグを受けた。

13番グリッドからスタートした佐藤琢磨選手は、序盤からハイペースで前を行くマシンを次々に攻略し、33周目には5番手まで浮上。その後に最初のピットストップを行い、13番手でコースに復帰する。その後、56周目に2回目のピットストップを行ったときは12番手。そして74周目に、このレース4回目となるリスタートで琢磨選手は9番手までポジションを挽回する。

その後、佐藤琢磨選手はジャック・ハーヴェイ選手をパスしたものの、2台は接触。このとき、マルコ・アンドレッティ選手(アンドレッティ・オートスポート)のマシンのタイヤをウィングでカットしてしまう。その後、琢磨選手は6番手を走行しているときに、集団の後方に回るようインディカーより指示が出された。

これにより琢磨選手は15番手までポジションを落とすが、その後にアクシデントによりフルコースコーションが出されたり、ライバルがドライブスルー・ペナルティを受けるなどして徐々にポジションを回復。さらに雨が降り始めるなどの影響があり、結果的に10位でチェッカーフラッグを受けた。

序盤の圧倒的な強さは影を潜めたものの、スコット・ディクソンが6度目のシリーズタイトルを獲得

優勝はジョセフ・ニューガーデン選手(チーム・ペンスキー)で、3位表彰台を獲得したスコット・ディクソン選手(チップ・ガナッシ)が通算6度目のシリーズチャンピオンに輝いた。

今回のレースで10位フィニッシュとなった佐藤琢磨選手は、シーズン通算で348ポイントを獲得。シリーズランキングは7位となり、2010年にフル参戦を開始して以来のベスト・リザルトとなった。なお別記事でも紹介しているように、佐藤琢磨選手はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングと2021年の契約についてすでに合意しており、来季も同じ体制で参戦する。


佐藤琢磨選手コメント
「タフなレースでしたが、セントピーターズバーグに戻ってこられて嬉しく思います。一時は6番手になり、トップ5フィニッシュも可能に思われましたが、アンドレッティの2台が関係するアクシデントに巻き込まれてしまいました。たしかに、僕たちは多少接触しましたが、残念なことに、アクシデントは回避可能だったとして責任を問われ、集団の最後尾に回ることになりました。これで僕のレースは終わったも同然になりましたが、それでもチームメイトのグレアム・レイホール選手に続く10位でフィニッシュできたのでよかったと思います」

「本当に、驚くべきシーズンでした。エンジニアのエディ・ジョーンズ、そして30号車を担当したメカニックたちに、もう一度、お礼を申し上げます。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのメンバーは、本当に素晴らしい仕事をしました。2021年も彼らと一緒に仕事ができることを誇りに思います。ただし、今日はもう少し上のポジションでフィニッシュしたかった! いずれにしても、本当に素晴らしいシーズンでした。2021年に、またお目にかかりましょう!」

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)