【開発順調!!】S2000の歴史をモデルカーでトコトン追い続ける、メイクアップ「20th Anniversary」試作モデルを公開

2009年9月に生産を終えたS2000。以来、あのキャラクターを受け継ぐホンダ車はリリースされることなく、S2000の唯一無二感は年を追うごとに強くなってきた。
そして気が付けば、純内燃機関の新型スポーツカーなど、地球が許してくれない時代が到来しており、万が一S2000が復活したとしても、8,000rpm~9,000rpmまでエンジンをぶん回す快楽などは望むべくもないだろう。

といっても、その快楽は永遠で、否定すべきものではないことは自動車メーカーだってよくわかっている。近年ホンダだけでなく、マツダや日産などが一部の車種であるにせよ、人気の絶版車の部品をリプロダクションする動きもあるのはその裏付けと言ってもいい。


そんな流れの中で記憶に新しいのが、ホンダ車向け純正アクセサリーの企画・開発・販売を手がけるホンダアクセスが、S2000の生誕20周年にあわせて2020年にリリースした「S2000 20th Anniversary」シリーズだ。ホンダアクセスといえば、新車を対象にした部品を手掛ける印象が強いため、生産終了からも10年が経過したS2000用のパーツをリリースするというのは、傍目には異例の展開にも映った。


「S2000 20th Anniversary」シリーズのコンセプトは、S2000の”20年目のマイナーモデルチェンジ”というもの。見た目の派手さを追求するわけではなく、いかにも“カスタムしました”感を望むものでもない、市井のアフターマーケットパーツとは一線を画すコンセプト。


あたかもメーカー自身が手掛けたような自然なアップデート感と、ホンダアクセスの誇る「実効空力」コンセプトが投影された空力性能を両立させたフロントエアロバンパー、そしてリアスポイラーやリアストレーキを装着した姿は、”昇華”という表現が良く似合う。


モデルカーの製造を行うメイクアップは、今回のホンダアクセス製「S2000 20th Anniversary」のパーツ群をまとったS2000の原型を設計するにあたり、実車の3Dスキャンや写真撮影などの綿密な取材を行い、実車のあるがままを1/43のスケールに封じ込める工夫を凝らしている。


ちなみに取材車両となっているのは、弊紙Honda Style webの主宰者が所有するS2000[AP2]そのものである。実車はホンダアクセス製「S2000 20th Anniversary」のほか、無限のCFRP製ハードトップも装備されているが、そちらも合わせて3Dスキャンを行いパーフェクトな再現を狙っている。



このハードトップは着脱可能で、そのほか純正ソフトトップを上げた状態、そしてソフトトップを下ろしてトノカバーを被せた状態という3つの表情が楽しめるのも、このモデルカーの魅力のひとつだ。
写真は試作のサフェーサー塗装状態だが、塗装を施した製品写真を入手した暁には、またあらためて紹介予定だ。
■メイクアップ
https://www.makeupcoltd.co.jp/
■製品ページ
https://www.makeupcoltd.co.jp/products/detail/1802





