【愛車日記】スムーズな呼吸が元気のミナモト! フレッシュエアが欲しくなる季節に無限製エアクリーナーボックスを装着
新年のご挨拶がずいぶん昔のことに思えてくる1月下旬になると、僕にとって1年でいちばん憂鬱な季節が始まります。それがスギの花粉症。目はショボショボして開きづらく、前がよく見えないし、なんといっても鼻水は止まらないうえずっと詰まっているから口で呼吸するようになり喉が乾燥する。空気の通り道が確保されていることはこんなにも重要なのかと、毎年この時期に思うのです。
「空気の通り道を確保する」のが重要なのは、もちろんクルマでも同じこと。大気をエンジン燃焼室内へと導くエアインテークは、フィルターにより異物などをブロックしてくれるのはもちろん、なるべく低い温度の空気を効率的に導入してくれるものが望ましい。スースーと気持ちよく呼吸できたほうが、エンジンも元気になれるよねって話です。

そんな吸気系パーツでS2000界隈では定番といえるのが、無限製「ハイパフォーマンスエアクリーナー&ボックス」です。(製品名が長い…)。ゾウの鼻のように伸びた形状が特徴的で、吸気口をラジエターの前方へと伸ばして設置することにより、より低い温度の大気を取り入れるというもの。
この無限製ハイパフォーマンスエアクリーナー&ボックス、製造元の無限ではすでに販売終了となっており、そのためオークションなどでは中古の製品が高値で取り引きされるような人気アイテムとなっています。

僕は幸いにも販売終了する直前にオーダーして購入することができたのですが、ずっと装着せずに保管していました。というのは、エアクリーナーボックスを装着するためにはボンネットの加工が必要だからです。
S2000オーナーならみなご存知かと思いますが、この無限製ハイパフォーマンスエアクリーナー&ボックスを純正ボンネットと組み合わせて装着する場合、ボックスの上部が純正ボンネットの裏側に干渉します。装着にあたっては、その干渉する部分を一部カットしなければなりません。
あるいは無限エアロボンネットをはじめ、エアクリーナーボックスの装着を前提とした”逃げ”部分が設計済みの社外ボンネットを購入するかですね。


ところで近年、S2000の純正部品は次々と製造終了となっており、純正のアルミ製ボンネットもすでに新品を購入することはできません。せっかく無事故で20年近く乗ってきた愛車、そのボンネットを(一部とはいえ)カットするのはなんとなく気がひけます。かといって無限エアロボンネットもすでに販売は終了しているし…
なのでカット加工済みの純正ボンネットを中古で手に入れることができたら、そのときにエアクリーナーボックスを装着しようかなと思っていたのです。加工済みボンネットはそれなりに見つかるものの、「コレだ!」と思う程度の良いものがなく、時間だけがただ過ぎていました。

すると先日、なんと愛車と同じ年式・同じバミューダブルーパールの車両から取り外したという加工済みボンネットが販売されているのを発見! 即購入し、ついに無限ハイパフォーマンスエアクリーナー&ボックスを装着する準備が整いました。
まずは純正ボンネットから純正ボンネット(加工済み)へと交換します。当然ながら装着はボルトオンで、幸いなことに色あせなどの変化も少なく、外観はまったく交換の前後で違いがわかりません。

その後、三重県鈴鹿市の「HCMスポーツガレージ」にて、無限製ハイパフォーマンスエアクリーナー&ボックスをインストール。
装着されていたエアクリーナーを取り外して無限製エアクリーナーボックスを組み立てていたところ、交換装着した純正ボンネット(加工済み)を見ていた岩間店長がつぶやきました。
『このボンネット、もしかしたら当店で作業したものかもしれません(笑)』

無限製エアクリーナーボックスを装着するにあたり、純正ボンネットの一部を切り取る加工が必要となってくるのは前述のとおり。その加工箇所や手順については、エアクリーナーボックスに同梱される説明書に詳しく記されているのですが、やはり作業するショップによって独自のノウハウや特徴があるそうです。
僕が加工済み純正ボンネットを購入したのは埼玉県内の方からだったのですが、加工跡を見るかぎり、どうやら鈴鹿の『HCMスポーツガレージ』で装着作業を行った説が濃厚。
日本のS2000界隈はかくも狭い、というか、やはり無限オフィシャルファクトリーである同店だけに装着実績も群を抜いているということでしょうか。

エアクリーナーボックスの装着は無事に終了し、その後にラジエタークーリングプレートを一部カットして再装着。ついにS2000オーナーにとってはお馴染みの、そして憧れのエンジンルームを手に入れました!
気になるボンネットとのクリアランスもバッチリで、ボンネット交換時に微調整したため20th Anniversaryエアロバンパーとのチリもむしろ見映えがよくなった感じです。

さっそくエンジンをかけてみます。もともと高効率の社外エアクリーナーボックスへと交換していたこともあり、正直なところ無限製エアクリーナーボックスならではの吸気音という印象はあまりありません。
ただ実際に走りだしてみると、運転席で聞く吸気音は明らかにスポーティさが増した感じがあります。そして何より、スロットル操作に対するツキがいい! これはエアクリーナーボックスの形状というより、エアクリーナー自体が新品となったことが主な要因でしょう。冷たい空気を効率的に導入できることで、運転がますます楽しくなりました。

これだけ変化を感じるなら、もっと早くに装着しておけば良かった!とも思いますが、所有して20年が経過しようという愛車の新たな一面を感じられたという点では、このタイミングで良かったのかもしれません。
あらためて「S2000っていいクルマだなぁ」と思いつつ、帰りはあまりにも運転が楽しくて鈴鹿→東京をノンストップで走ってきました。
(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)
https://www.hcm-sportsgarage.com