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【リア’s レポート】SUPER GT Rd.5(富士)決勝


あれだけ心配された台風はどこへやら? 訪れた沢山の観客の皆さんを雨で濡らす事なかったものの、代わりに時おり強い日差しが照りつけた富士スピードウェイ。8月6日の決勝は併催レースやピットウォークなどが開催され、一層賑わう朝を迎えました。

決勝直前に行われる20分間のウォームアップ走行を最後に、決勝レースに向けての最終調整を行わなくてはならない今年のSUPER GT。路温36℃とすでに先日の予選時よりも高く、刻々と変わるコンディションに注意しながら全車走行を開始しました。

まず最初に走行を開始したのは#64 EPSON Modulo NSX-GTの松浦孝亮選手、#100 RAYBRIG NSX-GTの伊沢拓也選手といったスタートドライバーたち。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTがトップタイムをマークし、続く2番手にはポールポジションからスタートする#8 ARTA NSX-GTと、ホンダ勢が好調を維持した結果に、ファンの期待は一層高まりました。

 

決勝スタート目前、路面温度は40℃に迫る温度まで上昇。各メーカーが入り混じる決勝グリッド順に、スタートグリッドはファンの期待と興奮も最高潮に!そして66周の決勝がスタートされ、ホールショットを奪ったのはポールポジションの#8 ARTA NSX-GTでした。

スタート直後の混乱もあって#64 EPSON Modulo NSX-GTはポジションを落としてしまいますが、#100 RAYBRIG NSX-GTはポジションアップに成功。早くも周回7周目辺りから、GT500のトップ争いがGT300に追いつき、SUPER GTの醍醐味である「混走」が開始。コース上では沢山のバトルが見られました。

レース前半を担当した松浦選手が、今大会ベストタイムである1’33.873を出して24周目にピットイン、ベルトラン・バゲット選手へとドライバー交代を行います。GT500で最後にピットインをしたのは#100 RAYBRIG NSX-GT。山本尚貴選手へとマシンが託されました。

今大会は赤旗が出ることはなく、#64 EPSON Modulo NSX-GTはスタートからポジションを上げて12位でチェッカー。僅差の中で激しいバトルを19号車と6号車と激しいバトルを繰り広げた#100 RAYBRIG NSX-GTは、6号車をオーバーテイクする事に成功。8位入賞となり貴重なポイントを獲得することができました。そして、見事なポール・トゥ・ウィンを飾ったのは#8 ARTA NSX-GT! GT300クラスでもARTAが優勝しており、2013年のSUGO以来のダブルウィンを飾りました。

「予想していたより上手くいかず、正直納得できるレースではなかったので悔しいです」。レース後にそう語ってくれたのは、#64 EPSON Modulo NSX-GTの松浦選手。同じホンダ勢としては、喜ばしくもあり悔しくもあった結果でしょう。

いっぽうのベルトラン・バケット選手は、「今大会は我々にとって難しい運びのレースとなってしまったけど、次の鈴鹿は全く違ったタイプのサーキット。ロングレースでは何が起こるか分からないけど、きっとチームの強みを活かせるレースになるに違いないよ」と、次戦への手ごたえを感じている様子でした。

「次戦へ向けてなにをするべきか、なにが足りないかという課題を見つけられた事が、今大会の成果だと思ってます。」と、#100 RAYBRIG NSX-GTの山本選手は前向きな様子。コンビを組む伊沢選手は「次はもっと上手く山本選手にレースを繋げていきたい」と語るなど、ホンダを代表すると言っても過言ではない「ベストチームメイト」が、次戦の鈴鹿1000kmでは必ず強さを見せてくれると感じました。

 

富士スピードウェイでホンダ勢が優勝したのは、台風の雨の中の開催となった2014年以来。当時のレースは天候不良によりレース終盤に赤旗終了となったレースでしたが、今大会は全車が最後までレーシングスピードで走行し、NSX-GTが先頭でコントロールラインを走り抜ける姿をホンダファンも観る事が出来たレースでした。表彰台には3メーカーそれぞれが登り、メーカーによる勢力図も後半戦では分からなくなってきた様子。

次戦は伝統ある「鈴鹿1000km」。1000kmレースとしては最後の開催となり、ひとつの区切りとなります。一体どんなドラマが待ち受けているのか? 2017年シリーズも残り3戦、第6戦に賭けたチャンピオン争いにも目が離せませんね!

(TEXT:Leah MIZUMURA 水村リア)