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【GT300】第3戦はタイヤ無交換作戦で上位を狙うも…


決勝日は前日の強風も収まり、朝から晴天に恵まれました。SUPER GTファンにとっては絶好のレース観戦日和となり、予選日以上に多くの来場者が訪れました。

レーシングコースでは朝から様々なサポートレースが行われ、いよいよSUPER GT第3戦の決勝レースが始まるというそのとき、ラップタイムの計測システムエラーが発生し、スタートディレイというアナウンスがありました。

結局、40分遅れて20分間のスタート前走行が開始となり、34号車Modulo KENWOOD NSX GT3はスタートドライバーの道上 龍選手が走行を開始しました。周回3周目に2分02秒130のベストタイムを出し2番手につけると、4周目終わりにピットインしドライバーを大津選手へ交代しました。

大津弘樹選手は、ピットアウト後2周目にこのセッションのベストである2分01秒578を出し、3番手のタイムを記録します。その後トータル9周でスタート前走行を終えた34号車Modulo KENWOOD NSX GT3は、全体8番手でスタート前走行を終えました。上位のポジションをキープしながら安定した走行を重ね、決勝レースへの手応えを感じさせました。

40分遅延して進行されたSUPER GT 第3戦は、15時20分に白バイ隊のパレードランからスタートしました。10番手グリッドよりスタートした34号車Modulo KENWOOD NSX GT3は、道上 龍選手がスタートドライバーを担当しました。

決勝レースで使用できるタイヤは、前日の予選Q1で使用した2種類のタイヤから主催者のGTAが抽選を行って決定されます。今回の抽選では、予選Q1で手応えを感じていたミディアムハードタイヤが選ばれる結果となり、34号車Modulo KENWOOD NSX GT3にとっては運も味方してくれました。

スタート直後、ポジションをひとつ下げてしまうものの、今回の34号車Modulo KENWOOD NSX GT3はタイヤ無交換作戦を考えていたため、タイヤの磨耗を抑えるべく道上選手は労わりながら走行を続けました。

その後、道上選手は順調に毎周ベストタイムを更新しながら走行。レース開始から約15分を迎えるころにはGT500のトップがGT300の集団に追いつき、コースのあちこちで渋滞のような混走が見られました。

そして12周目に、GT500車両がクラッシュ。車両回収のためセーフティカー(SC)が導入されました。SCに先導され、これまでの他車とのタイム差がリセットされると、このSCランは5周に渡って実施されました。

SCがコースから外れレースが再開となったのは、ちょうどレース全体の1/3を終えるころ。そのためSC明けでピットレーンが解放されると、GT500およびGT300とも多くのチームがピットインし、ドライバー交代と給油を行いました。

そんななか34号車Modulo KENWOOD NSX GT3はそのままコースに留まって走行を継続。レースも中盤を過ぎ、ピットインを遅らせたことで上位に進出していた各チームも続々とピットインをし始めたころ、道上選手は28周目でピットイン。大津選手へとドライバーが交代し、タイヤは4輪無交換でピットアウト。14番手でコースに復帰しました。

しかし大津選手が走行を開始してから2周目、ピットへ無線が入ります。大津選手いわくリアタイヤに違和感があり、ストレートでもまっすぐ走ることが困難なほど。そこでチームは、32周目終わりにピットインを指示。戻ってきたマシンのリアタイヤは表面が剥離し、サスペンションアームに絡み付いていました。

そのためピット作業に少々時間がかかってしまいましたが、リアタイヤのみ交換してコースへ復帰。その後、大津選手はセクターベストタイムを更新しながら順調に走行し、44周目にはこの日のベストタイムである2分02秒134を叩き出しました。

予期せぬ緊急事態に見舞われながらも、チーム一丸となりレースを無事完走し、34号車Modulo KENWOOD NSX GT3は26番手にてチェッカーを受けることができました。

GT300のトップグループを含むいくつかのチームがタイヤ無交換作戦で挑んだ今回のレースは、同じ作戦を遂行した34号車Modulo KENWOOD NSX GT3にとって、今後に繋がる貴重なデータや経験を得られた一戦となりました。

次戦はSUPER GTシリーズにおける唯一の海外ラウンド、灼熱のタイ・ブリーラムでのレースとなります。チームにとってはもちろん、道上選手と大津選手にとってもドライバーとして戦う初めてのサーキットでの一戦となります。

レースの舞台であるチャーン・インターナショナル・サーキットは高低差が少なく、長いストレートが特徴的なレイアウト。NSX GT3の持つ、ストレートの速さという武器を活かせるサーキットであると予想されます。

NSX GT3のデビューイヤーに、海外の地で結果を残す一戦となるのか。SUPER GT 第4戦も、34号車Modulo KENWOOD NSX GT3の活躍に目が離せません。

(text:Leah MIZUMURA 水村リア)