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北米版モデューロ、HFP仕様の新型フィット

2017 インディカー・シリーズ最終戦の舞台、ソノマ・レースウェイ。カリフォルニア州北部の大都市、サンフランシスコ郊外にあるこのサーキットへは、サンフランシスコ国際空港からクルマで約1時間ちょっと。周囲はのどかな田園地帯が広がり、春は緑がきれいらしいですが、晩夏のいまは山々も黄色く色づいています。

そんなソノマ取材へは、ビッグマイナーチェンジを受けたホンダ・フィットでやって来ました。先日、日本でもホンダセンシング搭載など変更がなされたフィットですが、アメリカでは2018年モデルとして2017年9月より発売中。今回はHFPのアクセサリーパーツを装着した新型フィットをたっぷりと走らせています。

HFPとはHonda Factory Parformance(ホンダ・ファクトリー・パフォーマンス)の略で、北米市場におけるディーラーオプションの純正アクセサリー。日本国内ではホンダアクセスが販売するModuloブランドがありますが、それと同じような感じです。そのHFPの純正アクセサリーは、ホイールやサイドロアガーニッシュ、テールゲートスポイラーといった外装品のほか、専用エンブレムが備わるフロアマットなどが用意されています。

北米市場でのフィットはハイブリッドが存在せず、エンジンは1.5リッターのNAのみ。内外装のデザインや装備の違いにより、LX、Sport、EX、EX-Lの4グレードがラインナップされます。今回、編集部で試乗したのは最上級グレードとなるEX-L with NaviのHFPパッケージ。エンジンは1.5リッターNAで最高出力は128HP@6600rpmとなっています。

アメリカの大きな国土を考えると、1.5リッターのフィットはいかにもパワー不足のようにも感じますが、フリーウェイの合流なども全く問題なし。周囲には大排気量のクルマが多いとはいえ、アメリカ国内はほとんどのフリーウェイで時速55マイル(約88キロ)ないし65マイル(約104キロ)制限なので、パワー不足を感じる場面はありません。むしろ日本仕様にはないサンルーフやレザーシートが高級感を感じさせます。残念なのはヘッドライトがハロゲンタイプで、オプションでもLEDタイプが用意されないところでしょうか。

このHFPパッケージはスポーツグレードのFIT Sportでも選択できるのですが、そちらの装備がまた魅力的で… それはまた別の記事で紹介します!

(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)