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アメリカ・オハイオ州のサービスエリア事情をご紹介

デトロイトのレースが終わって、次のテキサスに移動する間にオハイオの友人を訪ねることになり、ミシガン州デトロイトからインターステイト75号を南下してオハイオ州とのボーダーを通過。

モーミー・リバー沿いの都市トリードの東側でオハイオ・ターンパイク(インターステイト80号)に乗って東へ進みました。トリードからクリーブランドまでは100マイルちょっと。今回の旅は楽勝スケジュールです。

ターンパイクと聞いて思い出すのは、やっぱり箱根ターンパイク(現在はアネスト岩田
ターンパイク箱根)。箱根といえば、ワインディング・ロードとして日本でもかなり名前が通っているものですよね? ”ターン”てことばも入っているし、ターンパイクっていうのはクネクネ曲がってる道のことと決めてかかってました……が、オハイオの場合は違うんですね。

普通の高速にあるのはレストエリア。ターンパイクのはサービスプラザ。州の援助が大きくあるんでしょうね、オハイオの場合は。それで建物が全部新しく、綺麗に保たれている

オハイオのはずーっとまっすぐ、ずーっと真っ平らなので不思議に思って調べたところ、パイクというのが中世ヨーロッパで使われていた棒状の武器で、それを使って道路を塞ぐバリアみたいなもの作ったことから料金所的な意味を持つようになったというのが語源みたいです。アメリカでは単に”有料道路”という意味で使われてますが……。

EZ Passとは日本でいうETCで、着けてると通行料金が大きく違う。このポスターにも最大50パーセントお得! とある

制限速度70マイル・プラスでグイグイ快適に進み、クリーブランド到着。この道をさらに進むとペンシルベニアのターンパイクに繋がって行くんです。そちらも何度か走ってますが、アパラチア山脈を横断するのでさすがにカーブもアップ&ダウンもなかなかのもんがあります。

デトロイトはダブルヘッダーで寝不足気味だったし、急ぐ旅でもないので、オハイオ・ターンパイクでサービスエリアに2軒も立ち寄り、エネルギーをチャージしました。100マイルちょっとの間に4軒もあったし。そして、その充実ぶりには感銘を受けましたね。まず、どこも建物が新しい。しかも、掃除が行き届いている。これはアメリカじゃ珍しいことです。

朝早かったから係りの人は座ってなかったけれど、パンフレットや雑誌がてんこ盛り。道中のホテル探しなどにも役立つ

州の案内所にはパンフレットや雑誌がどっさり置いてあり、トイレは広々&クリーン。鍵のかけられるシャワー室も無料のを発見(トラック・ドライバー用みたいでしたが、旅行者でも使えそうでした)。

なんか懐かしい雰囲気のゲーム・コーナーもあった。アメリカとはいえこのエリアは飲み物の持ち込み禁止

シャワーの近くにはマッサージ・チェアが4基も。1ドルで3分、5ドルで15分、10ドル出せば30分ほぐしてもらえる

マッサージチェアのコーナーもありました。さすがにそれは有料でしたが。さらにはおみやげ屋、ゲームセンターがあったりと、老若男女がリラックスし、気分転換、あるいは元気回復ができるようになってました。

スターバックスがアメリカでもコーヒー・スタンドのチェーンとしては一番名前が通っているけれど、他のコーヒー屋さんも頑張ってます

オハイオ・ターンパイクの場合、飲食系はスターバックスなどのコーヒーショップが必ず入ってるみたいでしたね。眠気覚ましにエスプレッソを……ってことが可能。とても嬉しい気遣いと思います。そして、フードコートはハンバーガーが一軒、その他にタコス&ブリトーとかチキン、ピザ、ヘルシー路線のパネラ・ブレッドなどの中から一軒か二軒が入ってる感じ。

ヘルシー志向のパネラ・ブレッド。パンがメインで、サラダやスープも出すし、コーヒーもエスプレッソまで含めバラエティ豊富

これらのレストラン、全部が24時間営業ってわけではないんですよ。でも、旅行者が夜中にどこのサービスエリアに入っても、食べ物屋が少なくとも一軒は開いているってことにしているみたいです。ありがたいことです。

キャッシュ・ディスペンサーも当然あります。なんとチップ・ガナッシ・レーシングの新スポンサー=PNCバンクのが置かれてました。そして右の写真は通行券が出てくる機械。こちらには保険屋さんの広告が掲示されてるんですが、フローというこの女性、めちゃ人気です。緑の矢印のボタンはあるのに気づかなかった。押すとどうなるんでしょう?

もちろんガソリンスタンドも完備しています。今回通った時は、一番安いグレードのガソリンが1ガロンで約2ドル70セントと、街中とほとんど価格は同じでした。あ、通行料は今回の100マイルほどの区間で8ドルでした。

トラックの駐車場側入り口の近くにシャワー・ルームが。トイレ付きのブースが3個あった。これは新発見だけど、使うチャンスっていつか訪れるだろうか?

(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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