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【19BAS】日本未発売のModuloエアロを装着したシビック・セダン。スポーティさマシマシで素直にカッコイイ

2019 バンコク・オートサロンのホンダブースで、HR-Vの横に並んで展示されていたのがシビック・セダン。それもModuloの純正アクセサリーを装着した仕様だ。

10世代めとなる現行シビックは、2015年に北米市場で販売が開始されたあと、世界各国の市場へ展開された。タイ市場に導入されたのは2016年と、日本市場よりも早い。さらにタイ国内工場で生産されていることもあって、ホンダの稼ぎ頭ともいえる人気車両である。

サイドステップの車両前方には、Moduloのロゴエンブレムが装着される

ボディ形状はハッチバックとセダンの2種類が用意されているのは各国共通だが、もともとセダン人気の高いお国柄もあり、若年層がセダンを求めるケースも多い。それゆえかボディカラーも日本仕様とは異なっており、ホワイト/ブラック/シルバー/ガンメタ、そしてブルーの計5色となる。

エンジンは1.5リッターDOHCターボと、1.8リッターSOHCの2種類。今回の展示車両は、1.8リッターSOHC搭載モデルの上位グレードとなる1.8EL。フロントグリルがメッキ仕上げとなるほか、フォグランプ周辺にもメッキモールが装着される。このメッキモールはフォグランプの下まで回り込むタイプで、日本仕様の純正アクセサリーとはデザインが異なる専用品だ。

マフラーエンドにはステンレス製のエグゾーストパイプフィニッシャーが装着される

展示された車両は、外装ではフロント/サイド/リアのアンダースポイラーに加え、ハイマウントストップランプ内蔵式のリアスポイラーを装着。なおリアスポイラーはこのウイングタイプのほか、トランク直付けのダックテールタイプも用意されている。

これらのエアロパーツは日本仕様とは異なる専用デザイン。日本仕様にもModuloエアロパーツは設定されているもの、いずれもデザインは大人っぽさを優先した印象であり、タイ仕様のほうがシビック本来のイメージであるスポーティさを忠実に引き出しているように思われる。

それにしても、日本仕様ではハッチバックにしか用意されない”ブリリアント・スポーティ・メタリック”の車体色を纏ったシビック・セダンは、実にカッコいい。

ホイールも、一見すると日本仕様のハッチバック用に用意されている18インチホイール「MS-038」の流用と思いがちだが、よく見るとこちらは同デザインの17インチ。日本仕様セダンにはMS-035または036という17インチ・ホイールが用意されているが、あちらのデザインはシックで落ち着いた印象。シビックセダン・オーナーのなかには、スポーティさと経済性のバランスからこちらのホイールが欲しいという人も多いかもしれない。

現行シビックセダンは、近年とくに欧州車を中心に人気が高まっている”5ドアハッチバッククーペ”とも言うべき流麗なフォルムを持つだけに、アフターマーケットパーツの盛り上がり次第では「化けそうな」クルマと思わせる。だからこそ、各国市場ごとに保安基準の違いなどあるとはいえ、このようなチカラの入った製品ラインナップは羨ましいと思えるのだが……。

(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)