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現行オデッセイがフロントマスク一新のビッグマイナーチェンジ。低床シャシー&豪華な室内で魅力は大幅アップ!

ホンダは、ミッドサイズのラグジュアリーミニバン「ODYSSEY(オデッセイ)」をマイナーモデルチェンジし、2020年11月6日に発売した。

オデッセイは、初代モデルが1994年に登場した3列シートミニバン。現行モデルは2013年に登場した5世代めで、2016年にハイブリッドを追加し、2017年に1度目のマイナーチェンジを行っている。

今回は2度目のマイナーモデルチェンジとなるが、フロントまわりのデザインを一新するなどエクステリアが大胆に変更された。新型オデッセイのLPL(ラージプロジェクトリーダー/商品開発責任者)を担当した長 毅(ちょう・つよし)氏は、5世代目オデッセイにシャシー設計PL(プロジェクトリーダー)として携わり、以来ずっと現行オデッセイに関わり続けている。

その長氏が手がけたのが、床下に収まる超薄型ガソリンタンクや排気システムなどにより実現した「超低床プラットフォーム」だ。一般的なセダンとほぼ同じフロア高を持つオデッセイは、先代モデルからルーフ高が高められたこともあり、車外から想像するより遥かに広い車内空間を実現している。

今回のマイナーチェンジでは、現行オデッセイの特徴である広い車内空間や優れたハンドリング性能はそのままに、内外装のデザイン変更による質感の向上や快適装備の充実といったアップデートが図られた。

ハイブリッド車は現行ホンダ車に倣って「e:HEV」へと名称が変更されたが、ガソリン車ともどもパワーユニットに変更はない。そのほかインテリアの質感向上や、コンビメーターパネル内の高精細フルカラー液晶パネルを大型化するなどの改良が加えられている。

エクステリアで目を引くのは、なんといっても大型グリルと薄型ヘッドライトによる迫力あるフロントマスクだ。ボンネットのデザインも変更され、フード先端の位置を高くすることで押し出し感のある大型グリルを実現。薄型ヘッドライトに組み合わされるウィンカーには、前後とも流れるように点灯するシーケンシャルターンシグナルランプを標準装備し、先進的なイメージと優れた被視認性を両立している。

灯火類のデザインはフロントだけでなくリアも変更されており、立体的なコンビライトにメッキ加飾を施すことで、よりワイドでシャープなフォルムが際立つようなデザインとした。

実用面では、ドアノブに触れることなく流れる光に手をかざすことで、パワースライドドアの開閉が可能となる「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」を全車に標準装備。利便性を高めただけでなく、光の演出とジェスチャー操作による新たな体験を提供してくれる。

また「予約ロック」は、パワースライドドアが閉まり切るのを待たずに、ドアクローズ後の施錠を可能となる装備。スライドドアが閉まりきるまで車両の近くに待機する必要がなく、離れた位置からのロック確認を可能となることで日常の使い勝手が向上している。

インテリアでは、ホンダ独自の超低床プラットフォームに変更はないが、インパネデザインを一新。従来モデルとウッドパネルとソフトパッドの位置を上下入れ替え、上品な質感の加飾パネルを視界に入りやすい上部に、触り心地の良いソフトパッドを手の触れやすい下段に配置した。シフトセレクターはガソリン車・e:HEV車ともにレバー式を採用する。

ドライバーの目前に広がるメーターパネルは、高精細フルカラー液晶パネルを従来の3.5インチから7インチへと拡大。アナログスピードメーターとの組み合わせにより、多彩な情報をわかりやすく表示するとともに十分な視認性が保たれている。

また運転席の右側の収納式ドリンクホルダーを追加したほか、リッド付きのインパネアッパーボックスを新たに設定するなど、室内収納がより使いやすくなっているのも嬉しいポイントだ。

3列シートは2-2-3の7名乗員が標準で、グレードによって8名乗員も用意される。キャプテンタイプを採用した2列目シートは大柄なソファタイプで、サイドサポートの備わるヘッドレストやふくらはぎを支えてくれるオットマンも備えられており、快適な乗り心地を提供してくれる。

ジェスチャーコントロール・パワースライドドア※2や、予約ロック※3搭載による使い勝手の向上、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」※4に後方誤発進抑制機能を追加するなど、乗る人すべてにより安心、より快適に「豊かな時間」を過ごしていただけるよう商品の魅力を高めました。

モデルラインナップは全車がABSOLUTEとなり、2モーター式ハイブリッドシステムを搭載したオデッセイe:HEVが419万8000円〜458万円。2.4リッターDOHC i-VTECを搭載するガソリン車は349万5000円〜392万9400円となる。

駆動方式は従来モデルと同様にオデッセイe:HEVはFFのみ、オデッセイ(ガソリン車)はFFと4WDが用意される。

(text:Honda Style magazine)