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【動画】2021年のSUPER GTが開幕! 64号車Modulo NSX-GTは苦しいレースを粘り強く戦い、13位でチェッカー

いよいよ開幕戦を迎えた2021年のSUPER GTシリーズ。昨年は新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、スケジュールも大幅に変更しての開催となったが、2021年は国内6箇所のサーキットで全8戦が行われる。

64号車Modulo NSX-GTを走らせる、Modulo Nakajima Racingは昨年に引き続いて伊沢拓也選手と大津弘樹選手というドライバーのコンビで参戦。昨年は2度もポールポジション、そして2位表彰台も獲得するなど飛躍を遂げたシーズンとなり、今季は表彰台の頂点を目指す。

2021年シーズン開幕戦の舞台は、2年ぶりの開催となる岡山国際サーキット。4月10日に開催された予選は、気温15度というやや肌寒さを感じさせる天候のもと行われた。予選Q1を担当したのは大津弘樹選手で、全体6番手となる1分18秒471を記録。見事にQ1突破を決めた。

そしてQ2を担当した伊沢拓也選手は、大津選手とは異なる仕様のタイヤを履きつつも堅実な走りを披露、同じく6番手のタイムを記録。ホンダNSX-GT勢では最上位のポジションで予選を終えた。

翌日4月11日、決勝レースの日も天候は快晴。春らしい天候のもと、13時30分に82周の決勝レースがスタートとなった。64号車Modulo NSX-GTのスタートドライバーは伊沢拓也選手が担当。スムーズなローリングスタートを決めた伊沢選手は、6番手のままオープニングラップを終えるが、序盤のペースが上がらない。

やがて数周が過ぎたころ、後続車両と厳しいバトルとなり、6周目には8番手まで後退してしまう。そしてその直後、8周目にはヘアピンでGT300車両によるクラッシュが発生したことで、セーフティーカーが導入される。

13周目にリスタートが切られると、伊沢選手を先頭とした6台の9番手争いが激しく展開される。伊沢選手は18周目まで9番手を守ったが、やがてタイヤのピックアップ症状が顕著になりペースが上がらず、19周目には2台に先行され11番手に。そして29周目、12番手でピットイン。タイヤ交換と給油、そして大津選手へとドライバー交代を行った。

マシンを受け取った大津選手は、ライバルより早めのピットインとなったことで後方から順位を上げるべくペースアップを図るが、34周目には2度目となるセーフティーカーが入る。

リスタート後の50周目には、中団グループでアクシデントが発生するも大津選手は見事にかわし、13番手で走行を続けていく。ロングスティントを走りきった大津選手は、そのまま13位でチェッカーフラッグを受けた。


中嶋 悟 総監督コメント
「まだまだ本番でのペースが追いついていかず…残念な結果となってしまいました。次戦は長丁場となりますが、しっかり準備をして粘り強く走り切りたいと思っています。開幕戦に多くのご声援をいただき、ありがとうございました。引き続き次戦もよろしくお願いいたします。」


伊沢拓也選手コメント
「予選の流れは悪くなかったのですが、今日の決勝レースではとても苦しい状況となってしまいました。残念な展開でしたが、去年からいろいろと取り組んでいるものがある中で、一つ答えが出た点もあり、新しい方向が見えたのは収穫です。こうやってどんどんトライして、自分たちのレベルを上げていかなければと思います。次戦は500kmレースと距離が長くなるため、今回の状況のままで行ってしまうと更に苦しい展開になってしまいます。1か月しかインターバルはありませんが、その中でやれることをしっかりとやって、ポイント争いができるように準備をしていきたいと思います。」


大津弘樹選手コメント
「伊沢選手がスタートドライバーを担当し、僕は後半のロングスティントを走ることになりました。思うようにペースを上げられなかったことと、2回のセーフティーカー導入も僕たちにとってはタイミングが悪く、ポジションを下げる展開になってしまいました。今回のレースに向けてトライしたものの中で、良くなかったところがしっかりと分かったのは次に繋がることだと考えています。次戦は富士で500kmレースになりますが、昨年あまり得意ではなかったサーキットなので、今回見えてきた課題も含めて改善できるように頑張っていきます。」

※次戦・第2戦は、5月3〜4日に静岡県・富士スピードウェイで行われる。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)