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【名車図鑑】スパーダのルーツはここにあり!? 初代ステップワゴンに設定されていたエアロ装着グレード『スピーディー』

1996年5月、ホンダの「クリエイティブ・ムーバー」シリーズ第3弾として発売されたステップワゴン。当時すでにミニバンという言葉は存在していたものの、現在ほど一般的ではなかったこともあり、ホンダは自社のRVモデルに同シリーズの名称を掲げていました。ちなみにクリエイティブ・ムーバーの第1弾が初代オデッセイ、第2弾は初代CR-Vとなります。

FF乗用車のシャシーをベースに、広大な室内空間を持つ3列シート車として登場した初代ステップワゴンは、左右非対称のスライドドア、ボアアップ機能を備えたシート、段差のないフラットなフロアベース、さらに3列目までウォークスルーを可能にするといった高い実用性が人気を集め、大ヒットモデルとなりました。

1999年に追加されたステップワゴン SPEEDEE(スピーディー)

そんな初代ステップワゴンは、1999年には外装デザインの変更を含めたマイナーチェンジが行われ、エンジンの最高出力が向上されたほか、衝突安全設計ボディを採用するなど、総合的に魅力を高めました。そのマイナーチェンジにおいて新たに追加されたのが「スピーディー」そして「デラクシー」の2モデルです。

「スピーディー」は、その名称どおりアルミホイールやエアロパーツ等が標準装備されスポーティな印象を強めたモデル。いっぽうの「デラクシー」は、高級仕様の「G」をベースにオートエアコンなどが追加され、ラグジュアリーテイストに仕立てられました。

新グレード「スピーディー」はエアロフォルムの外観が特徴で、 ロアスカートが一体式となった前後の大型バンパーをはじめ、フォグライト、サイドスカート、ルーフサイドガーニッシュ一体リアスポイラー、そして専用デザインのアルミホイールを採用していました。

リアスポイラーは、よく見るとNA2型NSX-Rのスポイラー形状にも似ているような、そうでもないような…

さらにインテリアについても、スポーティな印象の専用タイプに仕立てられました。インテリアカラーはブラックとブルーの2色が用意され、他グレードと同様に8人乗り回転対座シート仕様/8人乗りポップアップシート仕様の2タイプが設定されました。

またインパネにも特別装備が与えられ、スピーディーはメーターパネルが専用デザインとされるほか、3本スポークタイプのステアリングを採用しています。

なお「スピーディー」のグレード名表記は、形容詞のSPEEDYではなく「SPEEDEE」。口語っぽい表現が、当時の時代性やターゲットユーザー層を表している感じがしますね。

そして人気モデルとなった「スピーディー」を、もっと大勢のユーザーに楽しんでもらうべく、2000年4月にはオーディオなどの装備を簡略化、リアスポイラーレス/ホイールも標準モデルと同一とした「クラフティー」を設定。2WDモデルで199万8000円という価格も話題となりました。

2代目ステップワゴンのマイナーチェンジで、2003年に追加されたSPADA(スパーダ)

その後、ステップワゴンは2001年4月にフルモデルチェンジを受けて2世代目へと進化。「スピーディー」のグレード名は消滅してしまいますが、2003年のマイナーチェンジで「SPADA(スパーダ)」が登場します。

専用エアロなどを備え、先ごろ披露された新型ステップワゴンにも設定されるほど定番人気となったSPADAですが、「スピーディー」はそのルーツといえる存在かもしれません。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)

1999 STEP WGN SPEEDEE
SPECIFICATION
□全長×全幅×全高:4605×1695×1830mm□ホイールベース:2800mm□車両重量:1460〜1520kg□エンジン形式:B20B型直列4気筒DOHC□総排気量:1972cc□最高出力:135PS/5500r.p.m.□最大トルク:18.5kg-m/4200r.p.m.□サスペンション型式(F/R):マクファーソン式/ウィッシュボーン式□ブレーキ型式(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク□タイヤサイズ(F&R):195/55R15□新車時車両価格:215万3000円