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【日本導入】話題のシビックベースSUV、「HR-V」が北米デビュー。兄弟車種の日本仕様「ZR-V」はe:HEVで登場か!?

2022年6月7日、アメリカン・ホンダ・モーターは、2023年モデルの新型SUV「HR-V」を発売した。

新型HR-Vは、北米市場に導入される同名車種としては2代目となるが、従来モデルが欧州と北米では「HR-V」、日本では「ヴェゼル」を名乗っていたのに対し、北米市場における新型HR-Vは独自のモデルとなる。

2023年モデルのHR-V(北米仕様) グレードはEX-L

ちょっとややこしいが、この北米HR-Vは「ZR-V」として日本および欧州市場にも導入されることが明らかになっている。つまり「欧州名HR-V&日本名ヴェゼル」がコンパクトSUVで、「北米名HR-V&欧州名・日本名ZR-V」は、ひとまわり大きなSUVとして展開されるというわけだ。

ロングノーズが強調されるサイドビュー。ボディカラーは全7色が用意されている

そんな北米仕様HR-Vは、現行の11代目(FL世代)シビックと同様に「ホンダグローバルアーキテクチャー」と呼ばれる車体を採用。脚まわりはフロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンクの独立式サスペンションとされるなど、ハンドリングや運動性能を重視したスポーツ志向のSUVとなっている。

ボディサイズは全長179.8×全幅72.4×全高63.4インチで、ミリ表記すると約4567×約1839×約1610mm。なお日本仕様の現行シビック(FL型)は全長4550mm×全幅1800×全高1415mmなので、ほぼ同じサイズの車体で全高のみアップしたといえる。

フロントのHエンブレムがブラッククローム仕上げとなるなど、スポーティな印象の「Sport」

外観では大きく口を開けたフロントグリルや、メッシュタイプのロアグリルが印象的。これまでホンダ各車はグリル中央にHエンブレムを配置するデザインが多く見られたが、新型HR-Vではグリル上部のノーズ部分に埋め込まれている。

そのエンブレムが配されるフロントノーズはオーバーハング部分も長くとられており、ボンネットからリアフェンダーの膨らみまで水平方向にベルトラインが描かれる。またボディ四隅にタイヤを配置することで、力強さを感じさせる幅広スタンスを実現している。

また若年層をターゲットとしているだけに、SUVでありながらスマートさを感じさせるディティールも新型HR-Vの特徴。「レーザーブレージング」と呼ばれる技術によりルーフモールが不要になったほか、ワイパーはボンネットの下に収納され普段は外から見えないように設計されるなど、スマートで高級感のある佇まいが魅力といえる。

北米仕様HR-Vのグレードは、LX、Sport、EX-Lの3タイプ。パワーユニットは1種類のみで、全グレードが2リッター直噴DOHCを搭載。最高出力158hp/最大トルク138lb-ft.を発揮する純ガソリンエンジンで、トランスミッションはCVTが組み合わされる。

駆動方式は2WD(FF)とAWDが全グレードに設定されており、計6モデル展開。AWDは「インテリジェントコントロール付きリアルタイムAWD」を採用しており、滑りやすい雪道でのトラクション能力を向上させるため、後輪へのエンジントルク伝達を多く行うようチューニングが施されている。

それでは、各グレードを紹介していこう。まずベースグレードとなるLXは、ハニカム形状のグリルを装着し、前後バンパーの下部はマットブラック仕上げ。ホイールは17インチのシルバー塗装が標準装備となる。

HR-V Sportは専用デザインの18インチホイールを装備する

Sportは、水平基調のグリルメッシュやグロスブラックのリアスポイラー、クロームのエグゾーストフィニッシャーを採用。リアバンパー下部をガンメタリック塗装としてスポーティな印象が強められるほか、グロスベルリナブラック仕上げとした専用18インチ5本スポークホイールを採用する。

そして最上位モデルとなるEX-Lは、ハニカムグリルやドアピラー、グロスブラック仕様の前後バンパーを装着することで高級感を演出。シャークグレーに切削加工を施した17インチアルミホイールが標準装備となる。

HR-V Sportのインテリア。シートや内装には専用のレッドステッチが施される

いっぽうインテリアは、現行シビックとほぼ同じインパネデザインを採用。「シンプル&サムシング」をコンセプトに開発され、中央にはダイヤル式スイッチが3つ並んで配置されるなど、操作性がアップ。センターコンソール部分は2段式で、CVTセレクターの周辺には計3つのUSB挿入口が設定されるなど、ドライブを楽しめる装備が充実している。

HR-V Sportのシートまわり

運転席および助手席には、新開発の「ボディスタビライジングシート」が装備された。乗員の身体をしっかりとホールドすることで、快適な座り心地と疲労の低減を実現したという。

リアシートは6:4の分割可倒式で、背もたれを折りたたむとフラットなフロアが出現し、大きな荷物もスマートに収納することができる。車高こそシビックに比べて高められているものの、リアハッチの開口部は低く設定されており、実用性も高そうだ。

もちろん、安全運転支援技術の「ホンダセンシング」は最新世代のシステムを標準装備。従来比2倍の視野角を持つシングルカメラを備え、白線や他の車両だけでなく歩行者や自転車、道路標識などを詳細に認識する。

CVTセレクターレバーの手前にはドライブモード切り替えスイッチを装備。ノーマル/ECO/SNOWという3つのモードから選択できる

そのほか低速追従型アダプティブクルーズコントロール(ACC)や、レーンキーピングアシスト(LKAS)といった従来からの機能についても、より自然なフィーリングに進化しているという。

新型HR-Vの北米市場における車両価格(MSRP)は、ベースグレードのLX(FF)が2万3650ドル、最上位のEX-L(AWD)が2万8950ドル。ただし実際に購入する際には、登録諸費用や税金などをディーラーに収めるDestination Chargeの1245ドルが加算されるため、販売価格帯は約324万円〜約393万円といったところ。

北米仕様HR-Vは、前述のように「ZR-V」の名称で日本国内へも導入予定だが、パワーユニットについては2リッターガソリンではなく、2リッターe:HEVが予想されている。こちらはまもなく日本国内で発売開始となるシビックe:HEVと共用すると思われ、両車の個性の違いだけでなく、はたしてどのような乗り味を楽しませてくれるのか、非常に興味を惹かれるところだ。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)