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【FL5】新型シビック・タイプR、いよいよ発売! 最高出力は330PSにアップ、車両価格499万7300円は大バーゲン!?

2022年9月2日(金)、いよいよ新型シビック・タイプRの発売が開始される。すでに7月22日に世界初公開されている新型モデルは、”世界最速FF”を掲げた先代FK8型の正常進化型だ。英国・スウィンドン工場で生産されてきた先々代FK2型、先代FK8型から一転し、日本国内の埼玉製作所で生産される「国産タイプR」だ。

エンジンは従来のK20C型をパワーアップし、駆動方式はFF、トランスミッションはもちろん6MTのみと基本パッケージは変わらない。型式は”FL5″となる新型タイプRは、最高出力こそFK8に比べ10PSアップに留まるが、全方位的な進化を遂げた、究極のタイプRである。

新型シビック・タイプRは、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」と、官能に響く「ドライビングプレジャー」が両立する究極のピュアスポーツ性能を追求。第三世代のシビック・タイプRが搭載するK20C型VTECターボは、パワー&トルクをともに向上させた。

さらに新型シビック・タイプRでは、海外仕様のFK8後期モデルに搭載された専用データロガー「Honda LogR」を標準装備し、ドライバーに車両の様々な情報をリアルタイムで表示。新たなドライビングプレジャーを提供している。

エクステリアでは圧倒的な速さと美しさを目指し、スポーツモデルらしい「ロー&ワイド」なフォルムを強調。大きく盛り上がった前後フェンダーなど、先代FK8が直線基調であったのに対し、新型タイプRでは曲線を中心とした柔らかいデザインとしている。

フロントまわりでは、冷却性能向上のためグリル開口部を拡大し、ラジエターの有効開口面積を48%アップ。さらにアルミ製ボンネット上には、排熱ダクトも新設された。

そのほかサイドシルガーニッシュやリアスポイラーなどのエアロパーツは、空力性能の向上とともに、存在感を引き立たせるべくグロスブラックに塗装されている。

エンジンは先々代FK2、先代FK8に続いて搭載となるK20C型2リッターVTECターボ。基本設計は変わらないが、ターボチャージャーを刷新することなどによって先代FK8の最高出力320PS/最大トルク40.8kg-mから、新型シビック・タイプRでは最高出力330PS/最大トルク42.8kg-mへといずれも向上された。

シフトノブ右側には、ドライビングモード切り替えや電磁式サイドブレーキのスイッチが用意される

インパネデザインは、標準モデルであるFL1型シビック・ハッチバックをベースに、タイプRらしいスポーティかつレーシーなテイストで仕上げたもの。サーキットでの限界走行時においても運転に集中できるように、直感認知性を向上させたノイズレスな視界を追求したという。

ブラック基調のインパネは、反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を採用してドライバーが感じる眩しさを低減。新形状のステアリングは、先代FK8の後期モデルと同様にスポーク部分はアルカンターラ素材を採用。アルミ製シフトノブやシフトブーツは、FK8後期モデルから継承されている。

スポーツタイプの専用シート。ヘッドレストには「Type R」のロゴが加工されている

インテリアは、シビック・タイプR伝統のブラック×レッドを基調としたカラーリングでスポーティムードを強調。シートはタイプR専用に設計された、ヘッドレスト一体型のスポーツシートで、高いサポート性能を発揮。シートベルトもタイプRはレッドの専用品で、スポーティムードを高めてくれる。

フロアカーペットは毛足の長い、高級感も兼ね備えた仕様。レッドのカラーリングが鮮やかなほか、サイド部分に「Type R」のエンブレムが装着されていることも特徴だ。

いっぽう、リアシートおよびリアドアの内張りはブラック基調となる。車両定員は4名で、リアシートの中央部分にはドリンクホルダーが備えられている。

新型シビック・タイプRのカラーリングは全5種類で、定番のチャンピオンシップホワイトのほか、ソニックグレー・パール、クリスタルブラック・パール、フレームレッド、そしてレーシングブルー・パールをラインナップ。ソニックグレー・パールのみ、特別塗装色として3万8500円アップとなる。

そのほか書ききれないほどの魅力を秘めた、新型シビック・タイプRの車両価格は499万7300円。先代FK8後期モデルの475万2000円から約24万円のアップとなるが、その中身を考えるとバーゲン価格といえるかもしれない。なによりホンダ自身が四輪事業のパワートレインを電動化へ舵を切るなか、純ガソリンエンジンとしての「タイプR」は、このFL5型シビック・タイプRが区切りとなるであろうことは想像に難くない。

それだけに欲しい人はお早めにディーラーへ…と言いたいところだが、すでに初期受注が(世界規模で)殺到しており、納車は数年待ちというウワサも。今後の動向が非常に気になるモデルだ。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)

新型シビック・タイプR 製品サイト
https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/