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【ACURA】アキュラ初のフルEV、新型ZDXがデビュー! 姉妹車のホンダ・プロローグは日本導入なるか!?

2023年8月18日(現地時間)、ホンダの北米法人であるアメリカン ホンダ モーターは、北米市場を中心に展開する高級車ブランド「ACURA(アキュラ)」の『ZDX』の2024年モデルを発表した。

ZDXといえば、かつて2009年〜2013年に発売されていたクロスオーバーSUVであり、現在ではひとつのカテゴリーとなっているクーペSUVの先駆けといえるモデル。新型ZDXは、アキュラの新車ラインナップにおいて10年ぶりの「復活」となるが、先代との関連性はまったくないフルEV(電気自動車)だ。

Type-Sは22インチx9.5Jホイールを標準採用。タイヤサイズは275/40R22だ

ホンダは2040年までにEV・FCEV販売比率をグローバルで100%とする目標を掲げ、各地域の市場特性にあわせたEVの投入を進めている。2024年モデルとして投入される新型ZDXはアキュラ初のEVであり、姉妹車種であるホンダ PROLOGUE(プロローグ)とともに、カーボンニュートラル実現に向けた北米の電動化戦略を力強く加速させるモデルとなる。

カリフォルニア州ぺブルビーチで開催された自動車イベント「モントレー・カー・ウィーク2023」の会場にて披露されたのは、2024年モデルのアキュラZDX A-specとスポーティ仕様のType-Sという2台。

モントレー・カー・ウィーク2022に出展されたAcura Precision EV Concept

全体的なフォルムは、昨年の「モントレー・カー・ウィーク2022」に出展された Acura Precision EV Concept(プレシジョンEVコンセプト)をベースとしており、アキュラの現行他車種に共通するダイヤモンドペンタゴングリルを模したファミリーフェイスを採用している。

ショルダーラインから上をブラック、そして前後ドアやリアフェンダー下部をシルバーとしたカラーリングもプレシジョンEVコンセプトと同様だ。

2024年モデルの新型MDXは、アメリカ・ゼネラルモーターズ(GM)の「Ultium(アルティウム)」バッテリーを搭載したGMとの共同開発モデル。ボディサイズは全長5022×全幅1956×全高1636mm、ホイールベース3094mmとなっており、RDXやMDXを上回るフルサイズSUVだ。

この大迫力サイズのボディに102kWhのバッテリーを搭載し、航続距離はEPA(米国環境保護庁)が定める基準で300マイル(約482km)以上を目指すとしている。

Type-Sのフロントにはブレンボ製ブレーキキャリパーを標準装備

新型ZDXに標準で与えられるパワートレインおよび駆動方式は2種類。ベースモデルのA-SpecとType-Sで異なっており、A-Specはシングルモーターの後輪駆動と、デュアルモーターのAWDの両方がラインナップされる。いっぽうスポーティグレードのType-Sには専用チューンを施したデュアルモーター式AWDが搭載される。

A-specのシングルモーターは最高出力340hpで、航続距離は325マイル(約523㎞)。デュアルモーター仕様は315マイル(約507㎞)。Type-Sに搭載されるデュアルモーター式AWDは最高出力500hpで、航続距離はやや抑えられて288マイル(約464㎞)となるようだ。

いっぽうType-Sでは、ツインモーターAWDパワートレインが標準となり、こちらは373 kW(約500hp)を発生。し、アキュラが市販するSUV史上もっともパワフルなモデルとなる。

車載向けコネクテッドサービス「Google built-in(グーグル・ビルトイン)」をアキュラとして初めて標準搭載したほか、パワフルで没入感のあるオーディオ体験を提供する「Bang & Olufsen(バング・アンド・オルフセン)」のサウンドシステムを初採用するなど、充実の装備によりスマートで洗練された車内空間を提供する。

新型ZDXは2023年後半に先行販売を開始し、2024年初頭からデリバリーを予定。販売価格は6万ドル(約840万円)からとなっている。

ベースモデルとなるZDX A-Spec。ホイールは20インチが標準で、タイヤ265/50R20サイズを履く
ZDX A-Specのインテリア。センターコンソールにシフトボタンが存在しない

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)