Honda好きが堪能できる、Hondaスピリッツ溢れる情報誌
  1. TOP
  2. MOVIE
  3. 【HondaJet】ホンダジェットに定員増&航続距離アップの最上級モデル「Echelon」が登場。2026年に初飛行を目指す

【HondaJet】ホンダジェットに定員増&航続距離アップの最上級モデル「Echelon」が登場。2026年に初飛行を目指す

2023年10月17日(現地時間)、ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company 以下、HACI)は、アメリカ・ネバダ州ラスベガスにて開催されている世界最大のビジネス航空機ショー「2023 ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション(2023 NBAA-BACE)」において、新型小型ビジネスジェット機「HondaJet Echelon(ホンダジェット・エシュロン)」を発表した。

会場では、HondaJet Echelonのモックアップモデルと現在販売しているHondaJet EliteⅡを展示し、HACIとして初めて2モデルの製品ラインアップを紹介する機会となった。また、HACIはHondaJet Echelonの2028年の型式証明取得に向けた計画として、2026年の初飛行を目指し、今後開発を進めていくという。

今回、新たに名付けられた「Echelon」とは「梯形編隊飛行」を意味し、航空機では高効率な空力性能を実現する飛行パターンとして、燃費や二酸化炭素排出量削減などに効果があると言われており、HondaJetの特長を表している。同時にフランス語で梯子の“段”の意味もあり、現在ではプレミアムカテゴリーを指す言葉として使われることから、HondaJetブランドの最上級モデルという意味を込めて命名された。

HondaJet Echelonは、あらゆる面で移動効率を高め、ライトジェット機より上位の機体カテゴリーと同等レベルの飛行体験を提供する。ホンダ独自の技術である主翼上面エンジン配置、自然層流翼型・ノーズ、コンポジット胴体をさらに進化させたことで、乗員・乗客合わせて最大11名が搭乗できる。(HondaJet EliteⅡは最大8名)

また、競合のライトジェット機より20%、上位カテゴリーの中型ジェット機に対しては40%以上燃費を向上させることで、ライトジェット機として世界で初めてノンストップでのアメリカ大陸横断を可能とした。客室においては、長距離飛行にも適した広いキャビン空間と優れた静粛性を実現し、快適で高効率な移動によるプレミアムなオーナーシップ体験を提供する。

今後、HondaJet Echelonは2024年半ばに初号機製造を開始(予定)、そして2026年にテスト飛行、2028年には型式証明取得を予定している。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)