【S耐】Team HRCの271号車がスーパー耐久シリーズに再び参戦! ST-QクラスにシビックTCRでエントリー

株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE(スーパー耐久シリーズ)の「ST-Qクラス」へ、シビックTCRで参戦すると発表した。7月26〜27日に開催される第5戦・オートポリスから、全3大会にエントリーする。
TCR(Touring Car Racing)とは、国際自動車連盟(FIA)のもとで運用されているツーリングカーレースカテゴリーのひとつ。量産FF車をベースにしつつ、改造範囲が比較的狭いことが特徴となっている。世界各地でTCRシリーズが開催されており、日本でもスーパー耐久シリーズで導入されている。
シビック タイプRをベースとしたTCR車両は、先代モデルのFK8型から設定されており、市販シビック タイプRをベースに製造されるレース用車両。日本、欧州、北米、中国、アジアの各地域で、150台以上が各地のレースに参戦している。
今回、Team HRCではFL5型シビックTCRをベースにチューニングを加えた車両でST-Qクラスにエントリー。2023-24年シーズンに参戦したシビック タイプR CNF-Rからマシンは変更となるが、カーナンバーは271を継承。271号車の由来は、ホンダが1964年にF1に初参戦した車両・Honda RA271がルーツとなっている。
同時に車両のカラーリングも発表され、レッド×ホワイトを基調としつつサイドにはHRCのロゴが誇らしげに掲げられる。今後は7月上旬にシェイクダウンを行い、レースの参戦を通じて熟成を進めるとのこと。
ドライバーには、これまでも271号車の開発の中心であった大津弘樹選手、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に参戦中の若手、野村勇斗選手、女性ドライバーとして各種レースで活躍中の辻本始温選手を起用。経験の異なる各ドライバーからのフィードバックにより、レース車両の開発を進めていく。
271号車シビックTCRは、第5戦 オートポリス(7月26〜27日)、第6戦 岡山(10月25〜26日)、第7戦(最終戦)富士(11月15〜16日)の3大会に参戦を予定。HRCはグローバルにおけるレーシングカスタマーへの貢献を視野に、スーパー耐久シリーズというフィールドを活用してパフォーマンスパーツの開発を進めていくとしている。
(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)