Honda好きが堪能できる、Hondaスピリッツ溢れる情報誌
  1. TOP
  2. MOTORSPORTS
  3. 【GT500】長年ホンダの「顔」だった伊沢拓也選手、2025年シーズンをもってGT500クラスの活動終了を発表

【GT500】長年ホンダの「顔」だった伊沢拓也選手、2025年シーズンをもってGT500クラスの活動終了を発表

ホンダ・レーシング(HRC)は、2025年シーズンのSUPER GT GT500クラスにModulo Nakajima Racingから参戦している伊沢拓也選手が、今シーズン最終戦をもってGT500クラスでの活動を終了すると発表した。

伊沢拓也選手は、2007年の鈴鹿1000kmでSUPER GT GT500クラスにデビュー。翌2008年からフル参戦を開始し、2014年はGP2シリーズ参戦という海外挑戦を挟み、合計19シーズンをホンダとともに日本最高峰のGTカテゴリーの舞台で戦ってきた。

GT500参戦中にドライブしたマシンは、初代NSX-GT、HSV-010 GT、NSX CONCEPT-GT、NSX-GT、そしてCIVIC TYPE R-GTと5世代の車両を経験。2025年第4戦終了時点でキャリア7勝を挙げ、表彰台の獲得回数は28度に達している。

またドライビングに対する正確で明快なフィードバックは、レースマシン開発において多大な貢献をし、ホンダのSUPER GT GT500クラス参戦車両全体の速さに貢献してきた。

■伊沢拓也選手 コメント 

「SUPER GT GT500クラスでのレース活動を今シーズン限りと決断しました。レーシングスクール時代、そしてレーシングドライバーとしてのキャリアを通して特に思い出深い場所、鈴鹿でのレースを前にファンの皆さまに伝えたいという想いがあり、このタイミングで発表させていただきました。残り4戦、チームと大草選手とともに最後まで一番のリザルトを目指して全力で戦います」

■株式会社ホンダ・レーシング 渡辺康治 代表取締役社長コメント 

「伊沢拓也選手の長年にわたる貢献と活躍に感謝するとともに、おつかれさまでしたと伝えたいです。2002年にホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿、当時のSRS-Fを首席で卒業後、海外フォーミュラへの挑戦を経て、スーパーフォーミュラやSUPER GTなどHondaの国内トップカテゴリーでの活動にはいつも伊沢選手がいました。Hondaのレース活動を知り尽くした彼の卒業は寂しいですが、今シーズン最後までともに全力で戦います」

■レース戦績(SUPER GT GT500クラス)

2007年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 鈴鹿1000kmスポット参戦
2008年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ8位
2009年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ2位(2勝)
2010年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ8位
2011年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ9位
2012年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ5位
2013年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ10位(1勝)
2014年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ Rd.8 スポット参戦
2015年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 3位(1勝)
2016年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 14位
2017年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 7位
2018年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 3位(2勝)
2019年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 10位(1勝)
2020年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 12位
2021年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 18位
2022年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 15位
2023年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 14位
2024年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 13位
2025年:SUPER GT GT500 クラス シリーズ 13位(Rd.4終了時点)

伊沢拓也選手がSUPER GT GT500クラスで戦う姿を観られるのは、8月23日-24日に行われる第5戦(鈴鹿サーキット)を含めて残り4戦。今回の発表はあくまで『GT500クラスでの参戦を終了』であって、レーシングドライバーとしての引退ということではないようだが、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTを駆る勇姿に注目だ。

(TEXT:Honda Style Web)