【GT500】SUPER GTはいよいよ後半戦に突入! 64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは第5戦を7位でチェッカー

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2025 SUPER GT 第5戦(鈴鹿サーキット)
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
予選:6位
決勝:7位
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2025年シーズンも、全8戦で行われるSUPER GTシリーズ。後半戦の緒戦となる第5戦は、三重県・鈴鹿サーキットにて開催される。夏のGT、そして鈴鹿といえばかつての「SUZUKA 1000km」が思い起こされるが、現在はSUPER GTシリーズとは切り離され別カテゴリーにて行われており、SUPER GT第5戦は300kmのレース距離で争われる。

第4戦ではスプリント形式のレース1/2として開催されたが、この第5戦からは通常のフォーマットに戻り、各マシンとも獲得ポイントに応じたサクセスウェイト(SW)を搭載することが義務付けられる。64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは9kgのSWを搭載して鈴鹿のレースに挑んだ。

第4戦から3週間のブレイクを挟んで開催される第5戦、8月の最終週でありながらまだまだ夏真っ盛りといった天候のなか、ファミリーを中心に多くのファンが鈴鹿サーキットへ来場した。
土曜日は朝から気温30℃を大きく超え、灼熱のコンディションのもとでレースウィークが開幕。64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは、午前中に行われたフリー走行では8番手となり、まずまずのスタートとなる。

公式予選Q1でアタックを担当したのは、伊沢拓也選手。伊沢選手は、この第5戦に先立って今シーズン限りでのGT500クラスにおける活動を終了することを発表しており、鈴鹿サーキットにおけるGT500クラスのラストレースとなった。伊沢選手は7番手タイムを記録し、Q1を突破。続くQ2では大草りき選手がアタックを担当、ひとつ順位を上げて6番グリッドを獲得した。

翌日の日曜日も、前日に続いて朝から猛烈な暑さに見舞われた。決勝レースのフォーメーションラップは15時30分のスタートが予定されていたが、その時刻を迎えても気温は35度、路面温度は52度という真夏のコンディション。タイヤにもマシンにも、もちろんドライバーにもタフなレースをなることが予想されるなか、52周の決勝レースがスタートした。

ポールポジションを獲得したのは、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT。6番手からスタートした64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは、伊沢拓也選手がスタートドライバーを担当した。オープニングラップは無事に終えたものの、2周目の130Rで1台のマシンがオーバーランするなど早くも荒れ模様を予感させる展開となる。

伊沢選手はひとつポジションを上げて5番手で走行していき、64号車が5周目に突入した直後にシケインにて2台のマシンが接触、1台はコースアウトしてクラッシュを喫してしまう。その車両回収のためセーフティカー(SC)が導入された。
SC先導のまま数周が経過し、9周目の終わりにSCがコースを外れて10周目の突入からレースが再開される。そのリスタートのタイミングで、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTはライバル車両に先行を許し6番手となるが、伊沢選手は集中力を切らすことなく担当スティントを走り、18周目の終わりにピットイン。大草りき選手へとドライバー交代を行った。

ピット作業の影響もあり、見かけ上の順位は落としてしまった64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTだったが、大草選手は堅実に走りながら徐々にポジションを上げていく。レースの折り返しとなる26周終了時には、9番手を走行する。

64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTを託された大草選手は、38号車KeePer CERUMO GR Supraを駆る大湯都史樹選手と白熱した6位争いを展開。39周目が終ろうとするAstemoシケインにて、大草選手はレイトブレーキングによりオーバーテイクをしかけるが、ブレーキングポイントで止まることができずにシケインをオーバーランしてしまう。

そしてレースも残り5周となったころ、タイヤバーストしたマシンからコース上に破片が散らばってしまい、フルコースイエロー(FCY)が導入される。FCYは翌周には解除となり、大草選手は最終ラップ寸前に12号車TRS IMPUL with SDG Zをパス! 最後まで諦めない走りで魅せ、最終的に7位でチェッカーフラッグを受けた。
次戦の第6戦は、2025年9月20-21日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催される。
中嶋 悟 監督 コメント

「暑い、暑いレースが終わりました。結果は7位、前半は伊沢がポジションを守り、後半は大草がバトルをするという連携ができ、チームの力で得た結果だと感じています。7位とはいえ、気分はいいです。猛暑で大変な観戦になったと思いますが、たくさんのご声援をありがとうございました」
伊沢拓也選手 コメント

「想像していたよりペースが上がらないタイミングがあったりして、セーフティカー明けにひとつ順位を落としてしまいましたが、そこから大きくペースが落ちてくることはありませんでした。スタートからゴールまで通して、レースをしたなという感触はありますが、他メーカーのピット作業が非常に速く、そういう部分は今回負けていたと思います」
「ただ自分たちが持っているものは出し切りましたし、鈴鹿で言えば僕が64号車に入ってから一番いいレースができたんじゃないかなと感じています。SUGOも狙っていくしかないと思っています」
大草りき選手 コメント

「個人的には、途中で38号車を抜けなかったのは悔しいですが、いいレースができていたと思っています。今まで課題だったGT300クラスのトレインもうまくかわせましたし、できる限りのことがやれました。もっと上の順位でゴールしたかったという思いはありますが、自分たちができる100%は出せたので、この流れをしっかりとキープして次戦に臨みたいですし、そうやってどんどん改善していった先で、最後は勝ちたいですね」