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【S耐】ホンダの未来は任せろ! 従業員チーム「TEAM YAMATO」がスーパー耐久ST-5Fクラスでチャンピオン獲得

ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE(以下、スーパー耐久シリーズ)に参戦しているホンダの従業員チーム「TEAM YAMATO(チームヤマト)」が、ST-5Fクラスの2025年シリーズチャンピオンを獲得した。

チームヤマトとは、ホンダが人材育成施策の一環として認定している社内チーム。従業員が主体となって技術研鑽やレース活動に取り組んでおり、ホンダの四輪車開発に携わる従業員が有志でドライバーやメカニックを務める。終業後や休日を活用して車両整備やレース運営を行う、いわば社内のクラブ活動だ。

チームヤマトの歴史は長く、創部されたのは1965年のこと。株式会社本田技術研究所において、人材育成を目的とする特別自己啓発活動グループとして設立された。チーム名の「ヤマト」は、拠点である埼玉県和光市の旧地名「大和町(やまとまち)」に由来している。

これまでジュニアフォーミュラであるFL500や、初代シビックによる富士マイナーツーリング・シリーズ、全日本ツーリングカー選手権、スーパー耐久シリーズ、CIVIC、INTEGRA、FIT、N-ONEオーナーズカップ、さらにはダートトライアルといった幅広いカテゴリーに、ホンダ車で参戦している。

スーパー耐久シリーズには、排気量1500cc以下の前輪駆動車により争われるST-5FクラスにGK5型フィットRSで参戦。2025年シーズンは、開幕戦(モビリティリゾートもてぎ)と第2戦(鈴鹿サーキット)での2連勝を含め、6戦中5戦で表彰台を獲得。1965年の創部から60周年を迎えた節目の年に、チームとして初となるシリーズチャンピオンを獲得した。

スーパー耐久シリーズにはホンダ社内チームが複数参戦

スーパー耐久シリーズとは、市販車をベースとした車両によって争われる耐久レース。基本的に3~5時間のレースが中心となっており、国内で唯一となる24時間耐久レースもシリーズ中に組み込まれている。

レースは排気量や駆動方式に応じて全10クラスに分類されており、2025年はチームヤマトがST-5Fクラスに参戦したほか、車両開発を目的としたST-Qクラスにホンダ・レーシング(HRC)が「シビック タイプR HRC Concept」で参戦。ST-2クラスには、チームヤマトと同様に人材育成を目的としたホンダの従業員チーム「Honda R&D Challenge(HRDC)」がシビック タイプRで参戦。第7戦(富士スピードウェイ)ではクラス優勝を達成している。

(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)