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【ホンダアクセス】ホンダ車オーナー待望、Moduloと無限がコラボした「Modulo MUGEN THANKS DAY」開催(4)

ホンダ車オーナーにとってはおなじみ、Moduloブランドの純正アクセサリーを展開するホンダアクセスと、無限ブランドのアフターパーツや、ホンダのモータースポーツ活動で共闘するM-TECが共催するイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」が、栃木県・モビリティリゾートもてぎにて開催された。

会場となったモビリティリゾートもてぎ・南コースは、オーナーズミーティング/メインステージ/デモランコース/展示車両エリアに分かれており、展示車両エリアにはModuloと無限のパーツを装着した市販車両が勢揃い。

なかでもモータースポーツファン垂涎のコンテンツが、Modulo Nakajima Racingの協力もあって実現した中嶋 悟監督、伊沢拓也選手、大草りき選手によるトークショーやサイン会だ。

中嶋 悟監督、伊沢拓也選手、大草りき選手によるトークショーは、Moduloスマイルの池永百合さんと根岸しおりさんがアシスタントを担当

トークショーでは2025年シーズンのSUPER GTを振り返り、なかでも一番のハイライトとなった第7戦(オートポリス)で獲得した2位表彰台について語られた。前戦である第6戦(スポーツランドSUGO)では、他車のアクシデントに巻き込まれてしまい、ドライブしていた大草選手の容態が心配されるほど64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは大破してしまった。

第7戦までの日数も多くない状況のなか、Modulo Nakajima Racingのメカニックは見事にマシンを修復しただけでなくタイヤとのマッチングもバッチリで、最高のレースができたことに3人は改めて感謝の言葉を述べていた。

64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTはGT500クラスで唯一となるダンロップタイヤユーザーであり、開発における苦労はやはり大きいそう。しかしだからこそ勝利した時の喜びも他メーカーよりもきっと大きいと思うし、やりがいがあると伊沢選手と大草選手は話していた。 

その後、トークショーは来たる2026年シーズンの話に。今季限りでのGT500参戦終了を表明している伊沢選手に対し、中嶋監督からもあらためて労いの言葉が送られた。伊沢選手が決断をした背景には、コンビを組む大草選手の成長が著しかったことも要因のひとつでは?と、間接的に大草選手も高く評価した。

11月25日に26歳の誕生日を迎えた大草選手を、サプライズのバースデーケーキでお祝い

その機嫌の良さからつい口が滑ったのか? 2026年のチーム体制について「大草くんの新しい相棒は〜」と、サラッと発表してしまう場面も。後日、イゴール・オオムラ・フラガ選手が大草選手とコンビを組むことが発表されたが、このときは未発表。ステージMCを務めていたレースアナウンサーのピエール北川氏、そして伊沢選手本人も『それは絶対に言ったらダメなやつです!!』と注意を受ける(!?)場面も……。

ステージトラックの後方にはテントが設けられ、過去にSUPER GTへ参戦したGT500車両のModulo NSX-GTや、GT300車両のNSX GT3が展示された。このModulo NSX-GTは運転席への乗車体験ができるとあって、午前中から大行列! 

また午後にはModulo Nakajima Racingのチームスタッフによるワークショップも行われ、ふだんは知ることの少ない「レーシングチームのお仕事」を紹介するコンテンツが設けられた。

レースウィークはもちろん、レースとレースのあいだにメカニックやエンジニア、マネージャーはどういった仕事をしているの?という疑問に対してスタッフが直接回答することで、将来モータースポーツに関する職業に就きたいと考えているお子さんはとくに一生懸命に耳を傾けていた。

Moduloカラーの64号車NSX-GTは展示のみとなったが、カーボン地のボディを持つNSX-GTとNSX GT3の2台は、伊沢選手と大草選手がデモランを実施。設定された特設コースを疾走した。 

GT500車両のNSX-GTを伊沢選手、GT300車両のNSX GT3を大草選手が担当したが、どちらも現役車両ではないこともあってが、ふたりともサービス満点の走りを披露。

マシンの姿が見えなくなるほどのタイヤスモーク! 最終的にはタイヤがバーストするまでの大サービス

大草選手は自身初のドーナツターン(スピンターン)に挑戦したものの、思うように行かなかったそうで昼間にはドリキンこと土屋圭市さんのYoutubeを見てイメージトレーニングを行ったとか。その成果が現れたか、午後に行われた2度目のデモランでは見事なターンとケムリっぷりを披露してくれた。

NSX-GTをドライブした伊沢選手は、すでに2025年シーズン限りでのGT500参戦終了を表明しており、これが本当に最後のGT車両ドライブ。そんな感傷的なムードをまるで感じさせないほどのアグレッシブな走行に、デモランコースの周囲を幾重にも取り囲んだ観客からは大きな拍手が送られていた。

(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)