Honda好きが堪能できる、Hondaスピリッツ溢れる情報誌
  1. TOP
  2. MOTORSPORTS
  3. 【19TAS】GT500にModuloが”復活”、GT300とのダブルウィンを目指す

【19TAS】GT500にModuloが”復活”、GT300とのダブルウィンを目指す

2019年1月11日、千葉県・幕張メッセで開幕した『東京オートサロン2019』において、ホンダは2019年の日本国内モータースポーツ・体制発表会を行った。

2018年シーズンは、SUPER GT・GT500クラスおよびスーパーフォーミュラで国内二冠を達成したホンダだが、さらなる強化を図るべく一部の体制を一新。なかでも注目は、唯一、ドライバーが2名とも変更されたNakajima Racingだ。

Nakajima Racingは、2019年より新たにホンダアクセスが展開するスポーツブランド「Modulo」とのパートナシップを締結。チーム名も『Modulo Nakajima Racing』となる。ドライバーは昨季スーパーフォーミュラに参戦していたナレイン・カーティケヤン選手と、FIA F2に参戦していた牧野任祐選手がいよいよSUPER GTにフル参戦。なお牧野選手はスーパーフォーミュラにもNakajima Racingからフル参戦する。

[wc_box color=”secondary” text_align=”left”]
【GT500】
Modulo Nakajima Racing(モデューロ・ナカジマ・レーシング)


[/wc_box]

Modulo Nakajima Racing:中嶋 悟 総監督
「チーム発足36周年となる2019年に、Modulo Nakajima Racingとして新たなSUPER GTのシーズンを迎えられることをうれしく思います。ホンダアクセスさんとの関係はレーシングホイール供給を受け始めてから4年目になりますが、ホンダの純正用品ブランドである「Modulo」がチーム名になるということで、責任とやりがいを感じています。2人の実力あるドライバーを迎え、昨年12月に行ったセパンのテストでは非常に良い手応えを感じています。今シーズンに期待してください」

Modulo Nakajima Racingドライバー:ナレイン・カーティケヤン選手
「長い間乗りたいと思っていたGT500クラスのマシンに、Modulo Nakajima Racingのドライバーとして乗れることになり、とても嬉しく思います。2014年から日本のスーパーフォーミュラに参戦し、多くの経験を積むことができました。今シーズンは家族も一緒に、この大好きな日本に住みます。レースに集中できる環境をいただき、必ず素晴らしい成績を収めます。みなさんの熱い応援を よろしくお願いします」

Modulo Nakajima Racingドライバー:牧野任祐選手
「2016年のシーズン途中から参戦したSUPER GT、GT500のデビューレースで2位表彰台を獲得したことは今でも鮮明に覚えています。当時は道上監督のもと、Drago Modulo Honda Racingのマシンでした。そして今シーズン、またModuloの名を持つチームからGT500にフル参戦できるということで、縁みたいなものも感じます。お互いに英語は大丈夫なので、ナレイン選手とはすでに多くのコミュニケーションが構築できており、非常に楽しみです。期待に応えられるよう全力でドライブします」

なおマシンの車番はこれまでどおり64号車で、車両名はModulo NSX-GT(予定)となることも発表された。カラーリングは追って発表となるが、これまでのホワイト×ブルーから、Moduloのシンボルカラーであるホワイト×レッド×ブラックを中心にしたものとなる。なお中嶋総監督によると『34号車と似すぎちゃっても、どっちだかわかんなくなるもんね(笑)』とのこと。

[wc_box color=”secondary” text_align=”left”]
【GT300】
Modulo Drago CORSE(モデューロ・ドラゴ・コルセ)


[/wc_box]

Modulo Drago CORSE:道上 龍 チーム代表
「昨シーズンは参戦初年度で様々なことがありましたが、終盤にはNSX GT3の走らせかたもだいぶ掴めてきて、4位そして3位表彰台を獲得することができました。2019年も基本的なチーム体制は変わりませんが、マシンは進化版のNSX GT3 Evoへのアップデートキットを組み込むということで、非常に楽しみにしています。もちろんGT300は非常にライバルも手強く、今季はNSX GT3の参戦台数が増えるということでプレッシャーも感じます。そのためタイヤエンジニアほかスタッフも何名か加わってもらい、開幕からマシンのトップパフォーマンスを引き出せるよう頑張ります」

Modulo Drago CORSEドライバー:大津弘樹選手
「今シーズンも道上さんと同じチームで参戦できるということで、昨年に獲れなかった表彰台の頂点に登ってやろうという気持ちでいっぱいです。2018年12月にセパンサーキットで行われたテストでGT500のNSX-GTに乗ることができたのですが、そこでの自分の走りには自信を持てる部分もありましたし、成長した姿を見せたいと思います。今年はNSX GT3を走らせるチームが増えますが、なかでもARTAの福住選手はSRS-Fの同期であり、必ず比較されるということも自覚しています。昨シーズン以上に、勝ちを意識して走ります」

こちらModulo Drago CORSEの体制は基本的に変更はなく、マシンも34号車Modulo KENWOOD NSX GT3(Evo)となる。タイヤは引き続きYOKOHAMAタイヤで、Moduloホイールを装着して参戦する。NSX GT3 Evoはパワーや燃費の向上をターゲットに開発されたと言われており、昨年以上の成績が期待される。

ベテランらしい引き出しの多い走りが魅力の道上選手と、勢いと爆発力を感じさせる大津選手の組み合わせは、一気にGT300のタイトル争いに絡んできそうな予感。今シーズンのSUPER GTは、64号車と34号車、2台の「Modulo」に注目だ。

(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)