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【18SEMA】2019年シーズンはNSX GT3 Evoが席巻!?

北米最大の自動車用アフターマーケットパーツショー「SEMAショー」。そのホンダ・ブースでは、市販車両だけでなくレーシングカーも展示されていたが、多くのファンから注目を集めていたのが『NSX GT3 Evo』だ。

市販車両のNSXといえば、2016年に発売されて以来、初のマイナーモデルチェンジを2019年モデルで行うが、市販車をベースとするGT3レーシングカーにもモデルチェンジが行われ、新たに「Evo」を名乗る。市販車両をベースとしたGT3規格の車両だけに、エンジン本体など大きな変更はないが、補機類やエアロパーツを中心とした進化で戦闘力を高めているという。

バンパー左右のインテーク内にフォグランプを内臓。バンパー下に備わるスプリッターの形状が変更された

外観における変化は、前後エアロの形状変更だ。もともとGT3マシンのなかではトップスピードの高さに定評のあるNSX GT3だったが、さらに高めるべくフロントのスプリッターやリアバンパー、ディフューザーの形状が変更された。

リアバンパー下に備わるディフューザーが大型化され、リアフェンダー後方の開口部を拡大。空気を積極的に流そうという意図か

いっぽうフロントまわりでは、フェンダー上部にタイヤハウスからの「抜け」を求めるべくルーバー形状のエアアウトレットが設けられたほか、フロントフード上にも同様のダクトが設けられた。

フロントフェンダーやフード上にもダクトが新設。ただし展示車両はNSX GT3の従来モデルがベースなのか、ダクトの奥は塞がれていた

フロントフード中央のダクトは、フロントのラジエターを通過した風を逃すためのもの

NSX GT3 Evoのエンジンまわりでは、ターボチャージャーを変更することでさらなるパワーとレスポンスアップを達成し、レースにおける課題でもあった燃費についても向上が図られたという。


展示車両のタイヤはミシュランを装着。これは2019年シーズンより、IMSAウェザーテック・スポーツカーシリーズがミシュラン製タイヤのワンメイクとなるためだ。

リアウイングは従来から変更なし。うっすらとACURAの文字が見えるのは2018年シーズンの名残か

なお今回の展示車両は、NSX GT3 Evoの外装を身にまとっているものの、中身については2018年シーズンにIMSAウェザーテック・スポーツカーシリーズに参戦した車両をベースに仕立てたと思われ、外装のカーボン柄も素材色ではなく、ラッピングが施されたもの。実際の車両は2019年1月4〜6日に行われる、IMSA公式テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』となる模様だ。

2018年シーズンは、日本のSUPER GTでもその勇姿を見せてくれたNSX GT3。しかし登場以来、毎年のようにアップデートを重ねてきたメルセデスAMG GTやランボルギーニ・ウラカン、アウディR8、ポルシェ911など、GT3マシンはまさに日進月歩の進化を見せている。登場以来初のアップデートとなるNSX GT3 Evoは、いったいどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

デビュー戦となるのは2019年1月24〜28日に開催される「ロレックス・デイトナ24時間耐久レース」で、2〜3台のNSX GT3 Evoが参戦予定。そのうち1台は4名の女性ドライバーによるチームとなっており、注目が集まっている。

2019 NSX GT3 Evo
SPECIFICATION
□全長×全幅:4612×2040mm
□ホイールベース:2630mm
□トレッド(F/R):1715/1687mm
□車両重量:1240kg
□エンジン形式:V型6気筒DOHCツインターボ
□総排気量:3501cc
□ボア×ストローク:91.0×90.0mm
□変速機:XTRAC製6速シーケンシャル
□サスペンション型式(F/R):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
□ショックアブソーバー:SACHS製5wayアジャスタブルダンパー
□ブレーキ(F):ブレンボ製6ポッドキャリパー+390×34mmローター
□ブレーキ(R):ブレンボ製4ポッドキャリパー+355×32mmローター
□ホイールサイズ(F/R):18×12/18×13

(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)