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【S耐】#97 Modulo CIVIC TCRは不運に泣く(1)

スーパー耐久シリーズはいよいよ第4戦! 梅雨明けした真っ青な空の下、イタリアのトスカーナ地方を思わせるような丘陵地帯、通称『ミルクロード』を抜けると、眼下に今回の決戦の地・オートポリスが見えてきます。

 

ここは山の地形を活かしたサーキットで、ジェットコースター・ストレートと呼ばれる急勾配や後半のテクニカルコースが特徴。ドライバーには優れたテクニックだけでなく思いきりの良さも求められるサーキットです。

今回、#97 Modulo CIVIC TCRのステアリングを握るドライバーは、2輪&4輪界のレジェンドやスーパースターを起用したModuloオールスター軍団。伊藤真一選手は、ロードレース全日本選手権で活躍、最高峰の500ccで世界選手権にもフル参戦し活躍した2輪界のレジェンド。中野信治選手は、元F1&元インディカー・シリーズのレギュラードライバー。

 

そして前戦の鈴鹿で14年振りの現役復帰を果たした「ドリキン」こと土屋圭市選手。言わずと知れた4輪界のスーパースター。年齢層も経歴もまったく違うこの3名が、同じチームで同じ車両のステアリングを握るなんてとてもスゴイこと。それが見られるのは、日本どこのレースへ行ってもこのスーパー耐久しかありません!

実際、ピットウォークやグリッドウォークではこの3名のスリーショットをファインダーに収めようと、たくさんのメディアやファンの方で黒山の人だかりができていました。

そして予選は、全クラスの総合10番手から13番手までの4台をST-TCRクラス勢が占める大接戦。ライバルのアウディRS3 LMSの#45と#19が予選1−2となり、#98と#97の2台のModulo CIVIC TCRが続く展開。

しかし決勝レースのペースには自信アリのCIVIC勢は、3名のドライバーがそれぞれの役目を果たし、3人目の最終ドライバーが勝負を賭ける作戦。#97のラストスティントを担当する中野選手は、TCRクラスのコースレコードを記録するなど絶好調。これは決勝レースに向けて期待が高まります!

(TEXT:Yuko ASHIZAWA 芦澤裕子)