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フィット・クロススタイルが欧州市場にも!

3月上旬にスイスで開催された、2018ジュネーブ・モーターショー。ホンダはレースマシンのシビック・タイプR TCRやNSX GT3、また市販モデルではCR-Vハイブリッドを欧州圏で初めて発表したが、世界初公開となる車両はなし。そんななか純粋な新型車ではないものの、注目を集めていたのが『ジャズXロード』だ。

欧州市場で販売されている『ジャズ』は、ご存知のとおり日本名フィットのコンパクトカー。そのジャズに新しく設定されたXロードは、日本のフィット・クロススタイルと同様の手法で、SUV「風」に仕立てた新グレードである。

外観ではホイールアーチとサイドモール&サイドスカートに、ブラック仕上げされたプラスチック製モールを追加装着。さらに前後バンパー下部をシルバー仕上げとすることで、SUVのアンダーガードを連想させるデザインとした。ホイールは専用デザインの16インチ。サスペンションは交換されておらず車高もベースモデルと変わらないが、これらのパーツ装着により『カジュアル・アウトドア』ともいうべきスタイルを手に入れている。

2018 Honda Jazz X-Road

エンジンは最高出力102psを発揮する1.3リッター直列4気筒で、トランスミッションはCVTだけでなくMTも用意されるとのこと。動力性能面ではベース車両から変更はなく、いわゆるSUV「風」カスタムだが、それでもこれだけ印象を変えることができるのは魅力が大きい。

VWクロスポロがパイオニアとも言える、FFコンパクトカーと車体を共有するアーバンSUVも一通り出揃い、その人気もやや落ち着いてきた印象のあるだけに、次のトレンドはさらにライトな「カジュアル・アウトドアFF」となるのだろうか。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)