「Moduloの走り」を雪上で体感できる試乗会が開催（2）
「四輪で舵を切る」をコンセプトに掲げる、ホンダアクセスが展開する純正アクセサリー・ブランド「Modulo」。そのしなやかで上質な乗り味は、舗装路だけでなく、路面ミューが低い雪上路でもしっかりと体験できるということで『Modulo雪上体感試乗会』が開催された。
同試乗会に参加したのは、事前申し込みの後に抽選で選ばれた16組の方々だ。家族連れを中心に幅広い世代が集まった。用意された試乗車両は、2018年秋に発売されたばかりのステップワゴン・ハイブリッドModulo Xと、Moduloパーツを装着したヴェゼルの２台である。
さらにModulo開発アドバイザー・土屋圭市氏がドライブするS660 Modulo Xの助手席同乗試乗という魅力的なプログラムが用意された。前編では主にイベントの概要を紹介したが、今回は『Modulo雪上体感試乗会』に参加しステップワゴン・ハイブリッドModulo Xをドライブした方々の声をお届けする。
まずは2018年秋にビッグマイナーチェンジを受けた際に追加された、ステップワゴン・ハイブリッドModulo Xから。パワートレインが2リッター＋i-MMDとなったことで、同装備のガソリン車に比べ車両重量は約100kg増加。そのためステップワゴン・ハイブリッドModulo Xでは、従来のガソリン車とは仕様の異なるハイブリッド専用サスペンションが新設計された。
さらにフロントバンパーも専用デザインとされ、空力性能のさらなる向上により高い走行安定性を手に入れている。そんなステップワゴン・ハイブリッドModulo Xを試乗した４組の参加者の試乗コメントを紹介する。試乗に関してはいずれも、ベース車両→Modulo Xの順に試乗を行った。試乗車両はいずれもFFで、スタッドレスタイヤはYOKOHAMAアイスガード6で同一。空気圧も純正指定で揃えられていた。
「ドイツ車にも通じる安心感が印象的」と言う、笠井真吾さん＆忍さん
「普段はドイツ車に乗っているのですが、過去にはホンダ車を所有していたこともあります。Moduloの名前は知っていましたが、コンプリートカーというのはどんな仕上がりなんだろうと気になっていました。ベース車両もとてもよくできたクルマと感じましたが、Modulo Xはさらに全体的に余裕がある印象でした。脚まわりは固さを感じる場面もありましたが、むしろ心地よく思えました」
地元福島県の会津市から参加した、渡部敏行さん＆五十嵐徳則さん
「福島県の会津市に住んでいるので、雪上走行は特別なことではないのですが、FFでもこれだけ安心して走れるのかと驚きました。Modulo Xの違いは乗り換えてすぐにわかるほどで、一般道でもステアリングに伝わる手応えが明確でした。切ったぶんだけスーッと曲がる感覚が印象的で、それは助手席でも同じように感じられました。雪が溶けたらワインディングにも行ってみたい。そう思わせてくれるミニバンですね」
ふたりの息子さんと参加した大嶋正弘さん
「ミニバンを運転するのは初めてでした。頭上空間の広さやフロントガラスとの距離感に最初は慣れませんでしたが、Modulo Xは重心が低く感じたというか、車体の揺れが少なく普通車感覚で乗ることができました。発着地点から一般道へ出る際の段差を越えた時点から、ベース車両との違いは明らか。2列目に乗っていた息子も同じ意見でした。車両価格は安くはないですが、それだけの価値はあるように思いました」
ミニバンで選ぶならこのModulo Xかも、という皆川英幸さん
「自動車の運転経験を重ねるにつれ、安全性の高いクルマを求めるようになってきました。衝撃に強いことも大事ですが、なによりドライバーが思い通りに操作できることが安全と考えていて、ステップワゴンModulo Xはまさにそんなクルマだと思います。ミニバンでありながらボディ剛性の高さか、路面の凸凹にも揺れを感じず長距離運転でも快適そうだなと思いました。ともに参加した娘にも評判が良かったです」
試乗コースは、裏磐梯レイクリゾートを発着所とし、周辺道路とクローズドの特設コースを組み合わせたもの。発着所を出発して周辺道路の一般道を５分ほど走ると、広大なスペースにパイロンが設置された特設コースに到着する。
新雪の上にパイロンが置かれた特設コースは、ワインディングを想定したＳ字カーブと定常旋回の組み合わせ。雪上でのトラクション能力や加速、ブレーキング時の制動安定性、さらには旋回時の安定性などを体感することができ、参加者からは驚きと感嘆の声が聞かれた。
次回は、ヴェゼルのModuloパーツ装着車に試乗した参加者の声を紹介する。
ステップワゴン Modulo X
https://www.honda.co.jp/STEPWGN/modulox/
photo：Kiyoshi WADA 和田清志） text：Kentaro SABASHI（佐橋健太郎）
取材協力：ホンダアクセス（TEL：0120-663521） http://www.honda.co.jp/ACCESS/