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インディカー第4戦ロングビーチ、A.ロッシが2年連続ポール・トゥ・ウィンで優勝を飾る

2019年4月14日、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のロングビーチ市街地コースにおいて、NTTインディカー・シリーズ第4戦アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチの決勝レースが行われた。

前日に行われた予選で8番グリッドを獲得していた、佐藤琢磨選手(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、決勝レース前のウォームアップ走行では5番手となる1分7秒7031をマーク。決勝レースでの巻き返しに期待が集まった。

ポールポジションを獲得していたのは昨年の同グランプリ・ウィナーでもあるアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)で、85周で争われた決勝レースもスタートから快調に飛ばし、後続に対してリードを広げていく。

結果的に85周のレースのうち、ピットストップ以外の80周においてリードラップを記録するという完勝を見せた。

30号車Mi-Jack/パナソニック・ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨選手は、8番グリッドからスタートし、29周目に最初のピットストップを行うまで順位変動がなく、8位を走行する。ピット作業後も同じ8番手でコースに復帰すると、34周目にはマシンに問題を抱えていたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)をパスして7番手に浮上した。

その後、55周目に行った2度目のピットストップでウィル・パワーに逆転され、順位は再び8位に。そしてその順位を守りきって8位でチェッカーフラッグを受けた。

表彰台の頂点に立ったのはアレクサンダー・ロッシ。2位はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、3位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が登壇。2位と3位の順位が入れ替わったものの、予選トップ3と同じメンバーによる表彰台となった。

優勝したアレクサンダー・ロッシは、昨年に続く2年連続でのロングビーチ・グランプリ制覇。しかも2年連続でのポール・トゥ・ウィンであり、新たな『ロングビーチ・マイスター』の誕生を予感させた。

次戦の第5戦は、2019年4月29日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで開催される。


佐藤琢磨選手コメント
「今日はほとんど動きのない、難しいレースとなりました。8番手でスタートして、第1スティントと第2スティントではサイモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)と白熱したバトルができました。2回目のピットストップではアンダーカットを狙いましたが、結果的にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)にポジションを奪われてしまいました。イエローが提示されない決勝レースを懸命に戦いましたが、バランスの点で苦しみました」

「最後のスティントでブラック・タイヤを使ったのは、レッド・タイヤのほうが速いとわかっていたもののバランスに問題があったからです。次はインディアナポリス・モータースピードウェイでテストを行ない、まずはロードコースの第5戦に挑みます」

「第6戦に控えるインディ500と合わせ、インディアナポリスで1ヵ月を過ごす『マンス・オブ・メイ』はいつでもエキサイティングなものです。僕たちはいい流れを保っているので、充実した内容のテストを行なってそれを決勝の結果に結びつけたいと願っています」

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)