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【動画】インディカー・シリーズ第5戦、佐藤琢磨選手はトップ快走も悔しい10位。S.パジェノーが最後尾から大逆転優勝!

NTTインディカー・シリーズは舞台をアイオワ州のアイオワ・スピードウェイに移し、2020年7月17日、アイオワ州のアイオワ・スピードウェイで第5戦の予選と決勝が行われた。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのNo.30 パナソニック/Mi-Jack ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨選手は10位で決勝レースを終えた。

4ストップ作戦を選択した佐藤琢磨選手は、6番グリッドから決勝レースをスタート。46周目に行った最初のピットストップまで、このポジションを守ることに成功する。佐藤琢磨選手のタイヤはライバルたちよりもフレッシュな状態で、しかも選択したレース戦略が順調に機能したため、78ラップから126ラップまでトップで周回、リードラップを刻み続ける。

快調にトップを走る佐藤琢磨選手は、2番手のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)に対して十分なリードを築いたものの、スティントが終盤に向かうにつれて徐々にそのギャップは縮められてしまう。

レース中盤、コルトン・ハータは激しいクラッシュに見舞われてしまう

その後、コルトン・ハータ(アンドレッティ・ ハーディング・スタインブレナー・オートスポート)とライナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が接触したため、144ラップから169ラップまでイエローコーションとなった。

このとき3番手につけていた佐藤琢磨選手に対して、チームはピットストップを行わずステイアウトとする判断を下したが、結果的にはここでピットストップしたドライバーたちがそのメリットを享受することになる。

さらに悪いことに、直前のイエローコーションが長引いたため、上位グループの多くが全250ラップのレースをフィニッシュまで給油せずに走り切れたのに対し、琢磨選手は193ラップ目にグリーンフラッグ下の状態で給油を行わなければならず、この影響もあって10位でチェッカードフラッグを受けた。

優勝したのは、ピット戦略も功を奏して予選最後尾から大逆転優勝を飾ったシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。タイヤマネージメントと燃費を巧みにコントロールしたドライビングが光った。2位に入ったのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)で、こちらも予選18位からジャンプアップを果たした。

次戦の第6戦は、明日の日曜日にアイオワ・スピードウェイで開催される。


佐藤琢磨選手コメント
「苦しいレースでした。予選と決勝の間にセッティングを変更することはできませんが、僕たちはレース中にマシンを改善することに成功しました。(プラクティスでは)レースに集中して作業しましたが、これは正しかったと思います。一時は首位に立ったほか、その後もトップ3もしくはトップ5の争いを演じていましたが、終盤のイエローではふたつのスティントに分割したため、僕たちはピットインすることになりました」

「上位でフィニッシュしたドライバーのほとんどは、このときステイアウトしました。僕たちはレース戦略を再確認する必要があります。どんな結果を招くかは、フィニッシュするまで誰にもわかりません。メカニックたちは素晴らしい仕事をしてくれたと思いますし、今日はいい経験をたくさん積むことができました。きっと、明日はもっといい1日になるでしょう」

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)