Honda好きが堪能できる、Hondaスピリッツ溢れる情報誌
  1. TOP
  2. NEW CAR
  3. 【M-TEC】無限のS660用パーツにカーボン製品が追加。エアロボンネットやエンジンフードは新形状を採用

【M-TEC】無限のS660用パーツにカーボン製品が追加。エアロボンネットやエンジンフードは新形状を採用

無限ブランドのホンダ車用アクセサリーパーツを開発・販売するM-TECは、ホンダの軽オープン2シーター・S660用のカーボンパーツ、およびスポーツステアリングを追加設定。全国のホンダカーズ店、およびおよび無限パーツ取扱店より発売を開始した。

S660の発売当初から、様々なパーツをラインナップしてきた無限は、2016年にコンプリートカーのMUGEN RAを発売。そして2020年1月に開催された東京オートサロンでは、同時期にマイナーチェンジを受けたS660をベースにしたコンセプトモデル「MUGEN S660 Concept」を展示した。

ボンネット上のダクトは、付属パーツを交換することで全開放/半解放/全閉鎖を切り替えることができる

今回、新たに発売されたパーツは、この「MUGEN S660 Concept」に装着され話題となっていたカーボン製エアロボンネットとエアロエンジンフード、フロントスポーツグリル、リアウイング、そしてスポーツステアリング。いずれもカーボン素材を強調し、スポーティムードを高めた製品となっている。

まずはカーボンエアロボンネットと、カーボンエアロエンジンフードについて見て行こう。従来よりFRP製のエアロボンネットやエアロエンジンフードは設定されていたが、今回のカーボン製パーツは単に素材を変更しただけでなく、デザインも専用品。

ボンネット中央に配置されたエアダクトにより高い空力効果を発揮し、フロントに大きなダウンフォースを発生させてフロントタイヤの接地性をアップ。またフロントまわりの軽量化とも合わせ、ハンドリング性能を向上させる。重量面でも、純正に比べて約4.5kgの軽量化を実現した。

ボンネット開口部をカバーするダクトリッド・エアロボンネットシェードを付属。表面はCFRP製、裏面はFRP製のハイブリット構造。なおダクトリッドまたはエアロボンネットシェードを取り外しての公道走行は法規上NGだ

外観上の特徴でもあるインナーダクトは、ノーマルで標準装備されるユーティリティボックスを外して装着。ソフトトップを外した場合の収納場所がなくなるというデメリットはあるが、約4.1kgもの軽量化を実現。ボンネット開口部をカバーするダクトリッド・エアロボンネットシェードが付属し、価格は49万5000円となる。

カーボンエアロエンジンフードは、標準装備エンジンフードに対し、約4kgの軽量化を実現。ボディ上部の軽量化により、運動性能の向上にも大きく寄与する。センター部の開口形状は、排熱性能を損なわないようにデザインした。表面はCFRP製、裏面はFRP製のハイブリット構造を採用しており、価格は44万円となる。

そしてカーボンリアウイングは、ウイングステー部を含め全体をCFRP製として一体成型。カーボンエアロボンネットやカーボンエアロエンジンフード、また同時に発売されたフルバンパータイプのエアロとのマッチングを考慮しデザインされた。ウイング面をできる限り後方上部に配置することでより高い空力効果を発揮する。価格は19万8000円となっている。

一本モノとなったカーボンリアウィング。純正アクセサリー・Moduloの電動アクティブスポイラーとの同時装着も可能そうだ

今回、カーボン製のエアロボンネット、エンジンフード、そしてリアウイングがラインナップに追加されたが、従来から設定されているFRP製のボンネットやエンジンフード、ウイングもそのまま販売を継続する。オーナーにとってはパーツ選択の幅がさらに拡がることとなり、嬉しい悩みとなりそうだ。

そのほかカーボンフロントスポーツグリルやスポーツステアリング、フロントエアロフェンダーについては別記事で紹介する。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)