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【GT500】2ヶ月ぶりの開催となったSUPER GT第4戦、64号車Modulo NSX-GTは予選6番手から決勝レースに挑む

約2ヶ月ぶりに、SUPER GTマシンのエキゾーストノートがサーキットに帰ってきた。開幕時のスケジュールでは、5月29~30日に三重県・鈴鹿サーキットにて2021 SUPER GT第3戦が開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大による『まん延防止等重点措置』が三重県に適用されたことを受け、第3戦は8月21~22日に延期。そのため、第4戦(ツインリンクもてぎ)が前後して行われることとなった。

第2戦から2ヶ月以上のインターバルを挟んで開催された第4戦、舞台となるツインリンクもてぎは昨年の第7戦で64号車Modulo NSX-GTがポールポジションを獲得するなど、相性のいいサーキット。もちろんホンダ勢にとっては地元サーキットでもあり、是が非でも優勝がほしいレースだ。

レースウィークの金曜日に関東地方の梅雨明け宣言が発表されたこともあり、サーキットには予選から真夏の日差しが降り注いだ。7月17日の午前中に行われた公式練習の後も気温はぐんぐんと上昇し、予選が始まる頃には35度を超える猛暑日に。

そんな厳しいコンディションのなか、64号車Modulo NSX-GTの予選Q1は大津弘樹選手が担当した。トップから13台が1秒以内という大接戦の中、大津選手は1分38秒408をマーク。8番手のタイムでQ1通過を決めた。なお同じDUNLOPタイヤを履く16号車も2番手でQ1を通過するなど、仕上がりの良さを感じさせた。

続くQ2は、伊沢拓也選手が担当。タイムは6番手となる1分38秒401を記録し、翌日7月18日の決勝レースには3列目からスタートすることになった。翌日も真夏日となることが予想されており、決勝レースではマシンやタイヤなど、気温上昇への対応がカギとなりそうだ。


中嶋 悟 総監督コメント
「Q2へ進出できてトップ6という結果で、内容的に見ても満足しています。明日はコンスタントに走れると思いますので十分にチャンスはあるでしょう。暑い中の激しいバトルになると思いますが、精一杯頑張って上位を目指します」


伊沢拓也選手コメント
「もてぎでは昨年の第7戦でポールポジションを獲っているので、それを考えると今回の6番手というのは満足できるレベルではありませんが、全体的には調子もそれほど悪くありません。予選で使ったのは明日の決勝を見越したタイヤなので、そういった意味ではポジティブな要素はいろいろとあるかなと思っています」

「昨年はスタートしてから早い段階でペースダウンしてしまいましたが、今年はそうならないタイヤを作って選んできているので、コンスタントにいいペースを刻みながら、決勝レースのチェッカーフラッグをいいポジションで受けられるようにしたいです。今日午前中の公式練習でロングランもしましたが、いいペースで走ることができました。予選のポジションも含め、明日はいい戦いができると思います」


大津弘樹選手コメント
「予選Q1は通過がギリギリかもしれない…という中で、僕がQ1を任されました。もちろんプレッシャーはありましたが、いまQ1を振り返ると、自分の中でもう少しうまくまとめられたのではと思う部分があります。そういう意味で、伊沢選手へバトンをつなげることができたのは良かったですが、自分の中では課題が残る予選になりました」

「伊沢選手が出してくれた6番手という順位は悪くない順位ですし、まずは今年まだ獲得していない表彰台を最低限の目標に、明日は頑張ります。レースは何があるか分かりませんし、そういう意味では優勝も狙える位置だと思うので、様々なことに柔軟に対応して、着実に前を追っていきたいと思います」

64号車Modulo NSX-GTの予選アタックをモニターで見つめる、Moduloスマイルの瀬谷ひかるちゃん(左)、KENWOODレディの結城みいちゃん(右)

そのほかホンダ勢は、1号車STANLEY NSX-GTがポールポジションを獲得。16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが3番手、8号車ARTA NSX-GTは9番手となった。前戦の第2戦で優勝した17号車Astemo NSX-GTは、52kgのサクセスウェイトも影響したか、14番手から決勝レースに挑む。

(text:Honda Style magazine)