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【TAS22】もっと手軽にアウトドアを楽しむ! ホンダアクセスが「N-WGN PICNIC」で提案するピクニック的カーライフ

2022年1月14日のビジネスデイから開幕した、『東京オートサロン2022』。前年は新型コロナウィルスの感染拡大によりオンラインでの開催となったため、実イベントとしては2年ぶりとなる。

その東京オートサロンでは数々のカスタムモデルが出展され、ホンダブースでは新型シビック・タイプRプロトタイプが披露されるなど熱さを感じさせたが、一方でひときわ「ほんわか」ムードを醸し出していたのが、ホンダアクセスが製作した「N-WGN PICNIC」である。

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N-WGN PICNICは、軽ハイトワゴンのN-WGNをベースに、車名のとおりアウトドアでの楽しみかたを提案したモデル。キャンプや車中泊といった「ガチ系」ではなく、「たまには自然のなかでお茶でもしたいよね」といったカジュアルなカーライフにぴったりの1台といえる。

メッキ仕上げのヘッドライトリングはよく見かけるが、ウッド製は珍しい。しかもリアルウッドの削り出しだ

外観で特徴的なのは、大胆に丸目ヘッドライトを採用したフロントフェイスだ。もともと丸目風な異形ヘッドを備えるN-WGNだが、上部に配されたウィンカーを独立させることで愛らしさを感じさせる表情へと変化。どこかヒストリックカーの雰囲気を感じさせるのは、ヘッドライトの内側に備えられたLUCUS製ウィンカーレンズの存在感だろうか。

この円形をモチーフとしたデザインは、左右フォグランプのほかロアグリルにも採用されており、ラジエターの冷却に必要な走行風の導入経路もしっかりと確保。またフロントエンブレム左右にも開口部が設けられており、『市販製品と同様の性能要件を満たす』という前提で設計されているという。

ボディはアイボリーとライトパープルの2トーンで、陶器を思わせる深い艶と塗膜の美しさを感じさせる仕上がり。ボディサイドやドアノブにはウッドパネルが装着されるが、これらはウッド柄ではなく、いずれも本物の木材を削り出して製作されている。

ルーフの上には、丸パイプが組み合わされたキャリアを装着。マットブラックで塗装されたほか、前面にウッドパネルが備えられる。

いっぽうインテリアは、外観とカラーを揃えたシートカバーや、ダッシュボードやドアノブまわりにウッドパネルを装着するなどに留め、様々な小物で飾り付けるなどショーカーというよりも「マネできそうな」モディファイが施される。

開け放たれたテールゲートの後方には、ピクニックテーブルや折り畳みチェアなどアウトドアを気軽に楽しめるアイテムが広げられている。車両の下に敷かれた人工芝の鮮やかな緑や、ウッドフロアを見ているだけで、ピクニックに出かけたくなる気持ちになってくる。

今回、N-WGN PICNICの開発・製作を担当したのは、ホンダアクセスの若手メンバーとのこと。ボディサイドにウッドを装着してアウトドアな雰囲気を演出……というと、年季の入ったクルマ好きは「ミニ・カントリーマンのようだ」とか、「アメリカ車のカントリースクワイアのよう」なんて思ってしまうが、さにあらず。

そんなクルマたちの現役当時には生まれてもいない若きエンジニアやデザイナーが、気取らず自然体で楽しめる、カジュアルなアウトドアライフに似合うクルマを想定して作り上げたという。

『ウィークデイ以上、アウトドア未満』ともいうべき、ピクニック・テイストを盛り込んだ純正アクセサリーの登場に期待したくなる、そんなカスタムモデルがN-WGN PICNICなのである。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)