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【10速AT】ミニバンにもスポーツマインドを! 北米オデッセイの2023年モデルに「sport」グレードが初設定

残念ながら、2021年内で日本国内市場向けモデルの生産を終了したオデッセイ。現在のミニバンのルーツとなる「クリエイティブ・ムーバー」シリーズの先駆けとして1994年に登場し、四半世紀以上に渡って販売された定番車種だ。

しかし生産を終了したといっても、それは日本国内向けモデルのハナシ。北米や中国など海外市場においては、オデッセイは今も現役で販売中だ。なかでも北米市場では、日本仕様とは車体がまったく異なる現地開発者種として、変わらぬ人気を誇っている。

そんな北米市場向けオデッセイの2023年モデルに、スポーティ志向を強めた「Sport」グレードが新たに設定された。

従来の2022年モデルにおける北米オデッセイのグレード展開は、LX、EX、EX-L、Touring、Eliteの5モデル。2023年モデルではベースグレードのLXがドロップして、EX、EX-L、Sport、Touring、Eliteという布陣になる。グレードの違いはすべて装備の差異によるもので、パワーユニットは全車3.5リッターのV型6気筒ユニットを搭載、10速ATが組み合わされる。

新たに設定されたSportは、EX-LとTouringの中間に位置づけられるモデルで、フロントグリル、ヘッドライトトリム、フォグライトサラウンド、ドアミラー、B&Cピラー、そしてテールライトトリムがツヤ有りブラックで塗装される。テールレンズもダーク仕様となるほか、19インチのアルミホイールもベルリナブラック塗装されて精悍さを強調している。

2022年モデルのホンダ・オデッセイ。最高出力280hpを誇る元祖スポーツミニバンだ

Sportグレードではインテリアも特別仕立てとなり、ブラックレザーが採用されたステアリングホイールや、1&2列目シートに鮮やかなレッドステッチが施されるほか、外装と同様に車内も各部をブラック仕上げとしシックなイメージを強めている。またダッシュボード、運転席と助手席の足元、フロントドアハンドルとドアポケットには、夜間に赤く光るアクセントライトも採用している。

2023年モデルの北米オデッセイは、車両価格(MSRP)が3万7340ドル〜4万9470ドルに設定されている。ただ実際に車両を購入するユーザーは、このMSRPにDestination Charge(ディーラーの手数料や陸送費など)を加えた金額を支払うことになっており、北米オデッセイでは各グレードとも1295ドルが上乗せされる。

そうすると、北米オデッセイの車両価格帯は3万8635ドル(約495万円)〜5万765ドル(約650万円)。Sportは価格レンジの中心に設定されており、4万2505ドル(約544万円)となっている。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)