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【GT500】第5戦・鈴鹿、得意のサーキットで光る走りを披露するもSCのタイミングも影響し12位でチェッカー

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2022 SUPER GT 第5戦(鈴鹿サーキット)
#64 Modulo NSX-GT
予選:13位
決勝:12位
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2022年シーズンのSUPER GTもいよいよ後半戦に突入。第4戦(富士)から約2週間後という短いインターバルで開催された第5戦の舞台は、三重県・鈴鹿サーキット。第4戦に続いて450kmの距離で争われる「プチ耐久」とも言えるレースで、64号車Modulo NSX-GTは上位進出を狙って光る走りを披露した。

前日に行われた予選で、他車のトラフィックに引っかかってしまい満足なタイムアタックが行えないという不運に見舞われた64号車Modulo NSX-GT。決勝レースは450kmの長丁場となるため、後方からでもコツコツと上位進出を果たしたいところ。

スターティンググリッドこそ後方となってしまったが、伊沢拓也選手や大津弘樹選手、そしてチームは手応えを感じており、相性のいい鈴鹿サーキットで表彰台を獲得、そして頂点を目指したいところ。

決勝レースが行われた8月28日の天候は晴れ。同月上旬に比べいくらか日差しは和らいだとはいえ、スタート時刻が近づいたお昼になると気温は30℃に達した。

定刻どおりの14時30分に、三重県警の白バイ隊とパトカーが先導してSUPER GTシリーズ第5戦の決勝レースがスタートした。スタート時の気温は28度、路面温度は39度。450km/77周という長丁場のレースだけに、各チームのタイヤ選択や交換のタイミングなど、ピット戦略にも注目が集まった。

64号車Modulo NSX-GTは、伊沢拓也選手がスタートドライバーを担当。昨日の予選でベストラップを刻めなかった悔しさを晴らすかのように、ローリングスタートから始まったオープニングラップで光る走りを披露。なんと1周目にふたつ順位を上げ、11位でオープニングラップを終える。

伊沢選手はその後もペースをキープしつつ11番手で周回を重ね、18周目終わりにピットイン。ライバルたちより早めに最初の給油およびタイヤ交換を行い、周囲が空いた状態でハイペースで走る作戦だ。チームは素早い作業で給油とタイヤ交換を行うも、ドライバー交代はせずに伊沢選手はダブルスティントに突入する。

以前として強い日差しが路面を照りつけるなか、伊沢選手はピットインにより下がった順位を戻すべく走り続け、30周を過ぎるころには13番手までポジションを戻すことに成功する。

やがてライバルたちも最初のピットインを行い出すと、早めに1回目のピット作業を終えた64号車は徐々にポジションを上げ、全車が1回目のピットインを終えた時点で10番手となる。コース上でもキレのある走りを披露し続け、前をいくライバルを捉えて9番手に浮上。さらに前方の車両を追っていく。

連続スティントを担当した伊沢選手は、42周目終わりに2回目のピットイン。ここで大津選手にドライバー交代を行った。再び給油とタイヤ交換を終えた64号車Modulo NSX-GTは、14番手でコースへ復帰。大津選手はペース良く周回を重ね、数周のうちに11番手まで順位を回復する。

残り周回が30周を切った頃、GT300クラスのマシンがコース上でクラッシュ! 車両回収のためセーフティカー(SC)が導入された。このSCが導入された時点で、2回目のピットインを終えている車両、まだ2回目を終えていない車両が存在しており、後者にとってはピットイン時に発生するタイムロスを抑えるまたとない機会になり、レースが大きく動くことになる。

早めのピットインを行っていた64号車は10番手まで順位を上げ、ポイント獲得圏内を走行していたが、ここでさらなる上位進出のチャンスを失うこととなってしまう。レース最終盤には、2度目のピットインを引っ張り、タイヤ消耗が比較的抑えられた後続組に迫られることとなる。

ポイント獲得圏内の激しい10位争いが展開されるなか、残り9周というところで、64号車Modulo NSX-GTは悔しいコースオフ! 残念ながらポジションを落としてしまい、12位でチェッカーフラッグを受けた。

中嶋 悟 総監督コメント

「決勝はペースがよく、タイヤも十分に勝負できる状況でしたが、セーフティーカーが入ったタイミングが自分たちにとってはよくなかったようです。非常に残念な結果になってしまいましたが、次戦に向けてしっかりと準備をして、万全な体制で上位争いができるようにしていきたいと思います。暑い中、たくさんのご声援をありがとうございました」

伊沢拓也選手 コメント

「今回のレースはペースがとてもよく、ポイントを獲れるところまで追い上げることができましたが、セーフティーカーが入ったタイミングと自分たちがいた場所が悪く、それが大きく影響してしまいました。争っていた相手を考えると、トップ5ぐらいには入れたのではとも思うので、非常に残念な結果です。まだポイントを獲れていないので、次戦は確実に大量ポイントを獲る必要があります。今回の内容は非常に良かったので、期待して臨みたいと思います」

大津弘樹選手 コメント

「他のクルマと比べてもペースに遜色はなく、いい状況で走れていましたが、セーフティカーのタイミングが僕たちにとって悪かったです。自分自身のスティントでは、シケインで36号車と争っているときにコースオフしてタイムを落としてしまい、もったいなかったです。ウェイトが軽い状態で挑む次戦はチャンスがあると思うので、なんとか前に行けるよう準備していきたいです」

真夏の第4戦・富士、第5戦・鈴鹿を終えたSUPER GTシリーズは、いよいよクライマックス。次戦の第6戦は、9月17日-18日に宮城県・スポーツランドSUGOで行われる。

(text:Honda Style Web)

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