【20周年】「あったらいいな」をカタチにする! 未来のエンジニアが集う『子どもアイディアコンテスト』が今年も開催
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ホンダが開催している、次世代を担う子どもたちを対象とした育成プログラム「子どもアイディアコンテスト」が、今年で20周年を迎えた。近年は新型コロナウィルスの感染拡大防止のためオンライン開催が続いていたが、2022年は久々に従来どおりの開催となり、2022年12月10日(土)に最終審査および結果発表がウエルカムプラザ青山で行われた。
【20周年】未来のエンジニアの夢や創造力を引き出す「子どもアイディアコンテスト」、今年大会の応募がスタート!
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第20回目「子どもアイディアコンテスト」に応募されたアイディアは、総数8000件以上。2021年の1万2000件には及ばなかったものの、そのぶん非常に優れた作品が多かったそう。最終審査には1次審査を通過した低学年の部10名、高学年の部10名、計20名が参加。書類選考の1次審査とは異なり、最終審査ではアイディアを提案した本人が登壇してプレゼンテーションが行われる。
【高学年の部】最優秀賞:「話がつたわりマスク」黒田怜生さん
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年齢を重ね、耳が聞こえづらくなってしまったお祖父さんと「スムーズなコミュニケーションを取りたい」という自身の想いが原点となっている「話がつたわりマスク」。
同様の目的で補聴器の存在はあるものの、聞こえかた方が悪いことがあり、発声者が着用するマスクに字幕のように文字を表示し、聴覚による音声認識と視覚による文字認識を併用して会話をしようというアイディアだ。
発想だけでなく、マスクの素材や文字の表示方法、機能など製品の仕様が細かく考えられていたほか、マスクの表示部が見えやすいように可動させるギミックも備わるなど工夫が凝らされていた。さらにプレゼンテーションでは、お祖父さんとの実際のやりとりを再現するなど、大人顔負けの内容となっていた。
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最優秀賞:「話がつたわりマスク」黒田怜生さん(小6/千葉県)
優秀賞:「おとどけ ヤジロベー」永井秀弥さん(小4/千葉県)
優秀賞:「もう転校はしなくてOK!! 悲しいからHAPPYへ!! 気分転向カメラ」原 英汰さん(小4)、原 光汰さん(小2/奈良県)
審査員特別賞:「自然の力でモコモコ泡建築」柴田日晴さん(小6/千葉県)
キッズ大賞:「夢みる バクラ」菊池 怜さん(小6/福岡県)
入賞:「鳥さんが網でゴミ取りする その名も超アミーゴ!」荒木伶王さん(小5/兵庫県)
入賞:「人の気持ちの力でつく電球・気持ち読み取り機」齋藤仁那さん(小5)、齋藤瑠那さん(小4)
入賞:「反論ロボット AMANOJAKU」星澤美冬さん(小5/千葉県)
入賞:「ハーモニーを奏でる発電楽器~目指せ街を音楽でいっぱいに!~」加藤虹花さん(小6/愛知県)
入賞:「おすそわけ列車」吉田康太郎さん(小6/福島県)
【低学年の部】最優秀賞:「うちゅうみみず スペースワームくん」南 遥紀さん
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21世紀を迎え、様々な場所で環境問題が叫ばれている現在。カーボンニュートラルの実現を筆頭に「地球に優しい」産業のあり方が問われているが、さらに大きな宇宙規模で環境問題を考えたのが「うちゅうみみず スペースワームくん」だ。
廃棄された人工衛星や使用済みロケットの部品など、地球の衛星軌道上には「スペースデブリ」と呼ばれる宇宙ゴミが大量に飛行しており、宇宙開発の大きな問題となっている。この問題を解決すべく考えられた「スペースワームくん」は、落ち葉を食べて栄養豊富な土を作るミミズからアイディアを得た、スペースデブリ清掃マシンだ。
スペースデブリに関する具体的な数字と、回転ギミックを備えた工作がプレゼンテーションに高い説得力を与えていた。さらにスペースデブリを回収するだけでなく、回収したデブリから新たな人工衛星や宇宙ステーションを生成することができるという、リサイクル・リユースも考慮されていたことが受賞理由となった。
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最優秀賞:「うちゅうみみず スペースワームくん」南 遥紀さん(小1/長崎県)
優秀賞:「気持ちをつたえる つたえロウ」遠田花夏さん(小3/東京都)
優秀賞:「ボクだけほめてくれるロボット」石井蓮人さん(小2/兵庫県)
審査員特別賞:「ほしマンション」岡田伊勢さん(小1/広島県)
キッズ大賞:「公園に本の自どうはんばいき」後藤しいなさん(小2/千葉県)
入賞:「食品ロスさくげんロボ」黒木郁雅さん(小3/東京都)
入賞:「思い出いろどりペン」宮下由珠那さん(小3/埼玉県)
入賞:「気持ちがいい風のブランコ」村松舞香さん(小3/東京都)
入賞:「しゅわつうやくロボット」伊住祥一さん(小1/京都府)
入賞:「うみのふかさが わかるメガネ」島田莉仁さん(小1/埼玉県)
最終審査の審査委員長は、今年も脳科学者・茂木健一郎氏が務めた
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第20回「子どもアイディアコンテスト」の審査を担当したのは、ゲスト審査員2名と主催者側審査員3名の計5名。ゲスト審査員は審査員長も努める脳科学者・茂木健一郎氏と、カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子氏という同コンテストではお馴染みの布陣。
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主催者側審査員は、本田技研工業取締役会長・倉石誠司氏(中央)に加え、本田技術研究所から福島のぞみ氏(左から2番目)と住岡忠使氏(左端)が参加した。福島氏は藻からクリーンエネルギーを取り出す研究に従事しており、いっぽう住岡氏はロボットなどの研究に従事するなど、まさに「あったらいいな」という子どもアイディアコンテストの精神を仕事にしている研究者だ。
特別講義:最新の2輪車制御技術のエンジニアからメッセージ
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最終審査の会場では、本田技研技術研究所の研究者による特別講義も行われた。審査会による審査が行われている時間を利用し、ホンダ・先進技術研究所の辻村拓弥氏と小柳拓郎氏が登場。
ライディングアシストによる「倒れないバイク」の特別授業講師として、以前より研究開発が進められている内容や誕生秘話などが講義として披露された。子どもアイディアコンテストの最終審査会に臨んだ次世代・次々世代のエンジニアたちは、興味津々という様子で話に耳を傾けていた。
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そして最終審査が終了し各受賞者が発表されたのち、二次審査まで残った全員が入賞者であるということで、審査員よりメダルが贈呈され記念撮影が行われた。
なお、この「第20回子どもアイディアコンテスト」最終審査会の模様はyoutubeにて当日ライブ中継され、現在もアーカイブ映像として視聴することができる。未来のエンジニアによる豊かな発想を、ぜひ一度ご覧あれ。
(text:Honda Style Web)