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【モデルカー】あの頃のホンダに世界がときめいている!日本が世界に誇るハイブランドがホンダの名車を続々製品化(1)

かつては『MADE IN JAPAN』が信頼の証しという時代があった。とくに工業製品や工芸品、食品他エトセトラ。しかし今や悲しいかな、それはかつてほどの神通力は持ち合わせていない。かといって衰退したわけではないが、他国の追随も著しく、絶対的なアドバンテージというものが薄れつつあると言った方が良いかもしれない。

鑑賞用モデルカーのため、開閉部は無く、エンジンも再現されないが、外観は写真で見る限りは本物と見まがう程。バンパーインテーク越しに覗くラジエターの質感、灯火類の表情などに注目

しかし、今、玩具的なミニカー、そしてホビーとしての完成品モデルカーやプラモデルの世界においては相変わらず“日本のメーカーは強く”、また日本車がモチーフとしてはキラーコンテンツになりつつある。

日本のモデルカー・メーカーの生産の現場は諸外国に推移して久しいが、商品企画・開発の現場は日本に置き、品質管理に関しても日本サイドの視点で徹底されていることが多く、『MADE IN JAPAN』でなくとも『ENGINEERED IN JAPAN』な商品の人気は圧倒的だ。

S800以来のホンダFRスポーツの復活として話題を呼んだS2000。やはりAP1初期型といえばこのシルバーストーンメタリックの印象が強い

マクロ的な目線で見れば、玩具的なミニカーであればトミカ、コレクター向けのモデルカーであれば京商、メイクアップ、イグニッションモデル、プラモデルであればタミヤ、ハセガワ、アオシマといったメーカーの商品はグローバルで極めて高い評価を受けている。

今回からは、そのなかでも商品クオリティの高さで世界のモデルカーファンを虜にしている、東京は青山に開発の現場をおくメイクアップにスポットライトを当ててみよう。

内装はレジン製部品での再現だが、シャープなパーツ造形と、ツヤ加減のコントロールでマテリアル感を追求した塗装などで実車に近似した印象を醸し出す

1978年創業のメイクアップは旧来、フェラーリ(現在は製品化は行っていない)、ランボルギーニ、ポルシェといったエキゾチック・スーパースポーツの1/43モデルカーを主軸に展開してきたが、昨今では世界的な日本車人気を受けて、ホンダ車や日産車、マツダ車のモデル化に力を入れている。

ホイールのスポーク奥に覗くブレーキはステンレス製のエッチングパーツを用いての再現

なかでもご存じの方も多いかもしれないが、NSXは初代、2代目のメインどころを完全網羅しそうな勢いで、S2000系も急ピッチで製品化が進んでいる。

メイクアップでは、初期型S2000は現時点で1/18スケールのみ。写真のシルバーの他、ホワイト、ブラック、イエローパール、レッド、ブルーパールを用意。価格は1台4万6200円(税込)。トップは幌を上げた状態と下げた状態(トノカバー)の部品がそれぞれ用意され、着脱が可能となる

今回からは、幾度かに分けてメイクアップのモデルカーの開発の現場をレポートしつつ、その魅力に迫ってみたいと思う。

■商品ページ:
https://www.makeupcoltd.co.jp/products/detail/1415