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【オーナー紹介】FF車ドライビングを知り尽くすベテランが「ウデを磨くには最適の存在」と語るEG6型シビック

2023年7月18日(火)、ホンダ車だけのサーキット走行会『Only HONDA CHALLENGE RUN(オンリーホンダチャレンジラン/OHCR)2023』が静岡県・富士スピードウェイにて開催されました。

シビックやインテグラ、S2000といったスポーツモデルのほか、アコードやフィット、さらにはビートやS660の軽スポーツ、N-ONEオーナーズカップ(NOC)車両などが走行し大盛り上がり! そんな同イベントに参加したオーナーを紹介していきましょう!

2023年のEnjoy耐久で総合優勝! 省燃費と速さを両立させたEG6

栃木県・モビリティリゾートもてぎを舞台に、7時間で争われる参加型の耐久レースが『もてぎEnjoy耐久レース(Joy耐)』です。年に1度だけ開催されるJoy耐は、モータースポーツを愛するアマチュアレーサーたちが集まるお祭り。

といっても参加車両のクラスごとに使用できるガソリン量が厳格に定められるなど、ただ速さを競うだけではありません。燃費をセーブしたりマシンやタイヤを労りながら走行したり、速度差のある他クラスの車両と接触しないよう広い視野や優れたドライビングマナーも求められるなど、上位に進出するためには様々な要素が求められます。

そんなJoy耐の2023年大会は5月14日に開催されましたが、みごとに総合優勝に輝いたのが「ワンアンドピース高岸シビック」です。EG6型シビックをベースとしたレース車両で、153周を走りきって総合優勝を獲得。

総合順位の2位と3位はFITクラスの車両で、「ワンアンドピース高岸シビック」と同じ5クラスの次点は総合20位(6周差)ですから、いかに圧倒的だったかがわかります。

今回、オンリーホンダチャレンジランで「ワンアンドピース高岸シビック」を走らせたのは木村 厚さん。Joy耐のときはチーム監督兼Cドライバーとして参戦していたが、じつはモータースポーツ参戦歴は40年を超えるベテランドライバー。かつてはシビックのワンメイクレースシリーズ、インターカップへ参戦していたこともあるそうです。

現在では後進を育てるべく、若手ドライバーへのコーチングも積極的に行っているそうですが、EG6型シビックはFF車両を速く走らせる技術を磨くにはうってつけの存在なんだそう。軽量なボディにトルク&パワーが十分なB16型VTECエンジンの組み合わせはもちろん、車両に備わる電子制御システムが少ないためクルマの動きを感じやすいとのこと。

気になるのは走らせるための部品がどんどんと入手しにくくなっていること。とくに灯火類やガラスは貴重かつ中古パーツの市場価格もどんどんと上昇しているため、「今後は速さだけでなく、大事に走ることを覚える意味でも最適かな(笑)」と話してくれました。

(photo:Yoshiaki AOYAMA 青山義明、text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)